大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の『シン・東洋陶磁 MOCOコレクション展』を観てきましたょニコニコ乙女のトキメキ

 

 

2年越しの改装で、ロビーとか新しくなっていて、光の使い方が上手な美術館でしたぽってりフラワー

 

ここはまた行きたい乙女のトキメキ

 

 

現在開催中のこちらは、美術館コレクションをドーンと公開されていらっしゃいましたニコニコ

 

めちゃくちゃ数が多いあんぐりハッ

 

広重でだいぶ体力持って行かれたのに、最後まで観られるか自分の体が心配だったキョロキョロ(杞憂。)

 

 

 

 

 

 

こんな感じで、13区画に分かれて展示されております照れ

 

しかも基本的に全て撮影OKなのびっくりまじ?

めっちゃ太っ腹すぎない??

不安になって改めて学芸員さんに、『ホントに撮っていいんですか?』と確認したっ笑

 

 

というわけで、全部撮るのは無理だし、紹介しきれないので、私が気に入ったものだけで展覧会を紹介していきます照れ(それでもいっぱいあるょ。)

 

基本的に、美術館の説明書 ⇨ その展示物 ⇨ 私の感想で、書き進めていきます。

 

美術館の説明が思いのほか撮れていなかった時だけ、展示物名称のみこちらで表記していますニコニコ

 

 

そして、いつも通り、長くなったら明日に続けます泣き笑い泣き笑い泣き笑い

 


 

 

 

← 左青磁彫刻 童女型水滴

→ 右青磁彫刻 童子型水滴

 

最初の展示室にひっそりと佇んでいた童女と童子。

いきなり可愛くて、撮影してしまったカメラハッ

お友達のちえちゃんが好きそうルンルン

 

 

 

 

ここは青磁のお部屋〜おねがい

青さが輝く設でしたウインク

 

 

 

 

 

この模様、象嵌らしいんだけど・・・え?象嵌?書いているのではなくて??と、何度も見返す目

 

 

 

 

 

こんな綺麗な彫り物、あるかしらっえー

化粧道具などを納める、とか書いているけど、こんなの、もったいなくて使えないょ〜〜爆笑

めっちゃ好きな模様ですラブラブ

 

 

 

 

 

なんか可愛い飛び出すハート

雲と、鶴。

この雲曇りは、可愛い形曇り曇り曇り

ドラゴンボールに出てくるやつだねっ。

でもこの形作るのめっちゃ難しそう凝視

 

 

 

 

青磁陽刻菊花紋 捥

 

綺麗すぎて、ため息。

他のお客さんも、盛大にため息ついていたニコニコ

儚いょ。

模様も、縁の薄さも。

 

 

 

 

 

 

シンプル・イズ・ベスト。

凛と佇みすぎて、空気が違うあんぐりハッ

ひゅっと息を呑む逸品でした

こういうものを見ると、背筋が伸びるね指差し

 

 

 

 

 

 

ここからは雰囲気が変わって、ぽってり形ですひらめき

なんともはや、この細かい柄に目が釘づけ。

めちゃくちゃ好きです、こういう柄えー

似合うならば、こんな柄の服が欲しいくらい笑い泣き

 

 

 

 

 

 

ふたつ前の『青磁 瓶』と同じような形ですが、趣が全然違うっキョロキョロ

こちらは「しゅーー・ぽってり。」という感じ。

(こういう時、関西人の多用するオノマトペは有能グッ

写真と本物では違いがあり、実物はもっと柄が見えにくい印象。

ふと絵に気づいた時に、え?何この繊細な絵??めちゃくちゃ綺麗〜照れウットリ

となって、まんまと引っかかった感じがします笑い泣き

 

 

 

 

 

 

日本昔ばなしですか龍??チガウ

思わずつっこんでしまったくらい、日本昔ばなし。

17世紀の絵柄。漫画チックだね。

 

 

 

 

 

 

ヘラで形を整えて八面にしているそうですが、キッチリした仕事だね〜えーキラキラ

野の花の絵柄も、シュッとしてステキ。

 

 

 

やはり長くなったので、明日に続く〜。

(なんだかとっても長くなりそうな予感。)

 
 

せっかく撮ったので、お裾分け。

11枚ありますょニコニコ

文章がこの色のところは私の感想です。


キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ



金沢八景 瀬戸秋月


旅亭東屋と姫小島に接近し瀬戸橋、野島、そして月を収める。

画中の和歌 『よるなみの 瀬戸の秋風 小夜更て 千里のおきに すめる月かげ』は、京極高門(1658〜1721年)の作。


広重にしてはのっぺりした青だけどキョロキョロ

これは、松と満月のバランスが好きだな〜照れ

金沢ってやはり昔から松が多いのかな〜?

去年初めて行った金沢。

松が印象的でした。(ただの松好き。)



金沢八景 称名晩鐘


山のグラデーションが良い〜おねがい



木曽街道六拾九次之内 高崎


『木曽街道六拾九次』は渓斎英泉が24図、広重が47図を分担した、日本風景版画史上最も貴重な収穫のひとつ。

図の正面に描かれているのが赤城山でその方向から流れてくる烏川と左の方から流れてくる碓氷川との合流地点を描いた作という。遠く、烏川に架かる橋が君が代橋、その左手前が豊岡の集落である。左側には川にせり出して建つ茶店。その方向から裸足の男が手を差し出しながら駆けて来る。夫婦の脇で笠を出しているのは物乞いであろう。裸足の男は川越人足か船頭といった風情である。


この船頭らしき人の方が物乞いよりふざけて見えるけどねっ爆笑

山の青と川の青が溶け合っていて一体感があります照れ波富士山波




木曽街道六拾九次之内 小田井


一本紅葉?が印象的紅葉

これがないとただの寂しい川辺に見えますねぇ。



木曽街道六拾九次之内 あし田


・・・めっちゃ起伏が激しいな。



右下をめっちゃアップにしたところ。

見えるかなー??

版木の木目が、くっきり見えるんだけど目

こういう違いが、1枚1枚の味になるのかな電球




木曽街道六拾九次之内 和田


これもなかなかの起伏・・・木曽街道ってこんなに辛い道のりなの!?

誇張じゃなければこんな道だったんだろうな・・・。

山の形が激しい笑い泣き



木曽街道六拾九次之内 洗馬


描いたのは月夜の川の景である。

水辺の柳も蘆も風を受けて傾き、僅かに赤く染まった空に大きな月がかかる。

月はひっそりとした原野や川面、筏や芝舟を淡く照らし夜は次第に深みを増していく。

大きな自然に包み込まれた人間の営みの宿命的哀愁感を広重は切々と歌い上げる。月も空も、風も草木も水も、人も家々も物皆、寂寥としてなお美しく、心に染み入るようである。

描いたのは奈良井川とされる。奈良井川は洗馬から本山に至る街道沿いに流れる川である。


めちゃくちゃ広重を感じる作品。

特徴的な広重ブルーではないと思うけど。何かが広重的。

柳かな?

広重の浮世絵は風を感じる描写が多い気がするし。

柳の佇まいが物悲しさを増しているけど、月が満月で麗しいキラキラ

あまり聴いたことはないけど、しみじみとした三味線と小唄っていうのかな?が、頭の中に流れてくるょ。





木曽街道六拾九次之内 贄川


なんかたくさん人がいる〜〜〜爆笑

右の2人はお宿に着いたばかりのお客さんかな?

1階の左の人はタバコ吸って、めっちゃくつろいでいるけど、籠屋さんかしら?

急に、人の営みって感じが表れたね。



木曽街道六拾九次之内 上ヶ松


描いたのは、上松の宿の南にある小野の滝。

北斎画『諸国滝廻り 木曽街道小野ノ瀑布』を元に製作したと考えられる。

北斎は滝が縦長なので、広重は横長にしたが、滝に対峙して経つ祠や滝の脇の祠、手前の橋などをほぼそのまま写しているのは興味深い。

ただし、岩の形状や、三角形を連ねた流れ、柴を背負った男などは広重ならではの造形に改変されている。

岩と流水がリズミカルに組み合わさった心地よい作品。


北斎の『諸国滝廻り』シリーズ好きなんですょ〜ニコニコそれに影響を受けているなんて、なんか嬉しい照れ

こちらは滝より、人メインに見えるけど口笛



木曽街道六拾九次之内 中津川


遠方にシルエットで浮かび上がっているのが、恵那山、右奥の集落が中津川宿などと言われるが、実景を踏まえた絵というよりも、構想画とした方が良い。

槍持ちと竹馬を持つ者を従えた武士か鷺のいる湖沼の脇を通る雨の景。

雨は胡粉入りの墨で表されている。

俗に『雨の中津川』と言われる稀覯品で、早い時期に板木が破損したので、新たに別の『中津川』(晴れの中津川)を制作した、という説が有力。



降ってるねぇ、雨。

広重の人間は、漫画チックだね。

景色は本格的なのに。

ちゃんと美人画も描ける人なのに爆笑



ザーザー降りだね〜。

こりゃぁ鷺もずぶ濡れだねっ傘

やはり広重といえば、この直線的で特徴的な雨だなぁニヤリせっかくの絵の上から、この線入れるの勇気あるっ拍手




木曽街道六拾九次之内 大久手




空から繋がって、2人の人間の後ろの原っぱ?のグラデーションが、たまらなく好きですブルーハーツグリーンハーツイエローハーツラブラブ


どうやらグラデーションが好みのようです笑



キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ


歌川広重は、東京(江戸)の人なのに、どうしてこんなにたくさんの名所を知っているのかしら??

北斎は弟子を使っていたり、想像?で描いていたと聞いたことがあるけど。

じゃないとあんなデフォルメ富士山富士山描けないもんね爆笑


広重の描いている関西の景色は、割と知っている人が描いてそうな雰囲気だったから、本当に旅をしていたのかな?

こういうことを想像しながら観るのも、楽しいものです音符



しかし、会場には160点あるわけで、少なくとも1点1分で見て回っても、160分はかかるのです目ハッ

こうやってひとつひとつ見ていたら、全然時間が足りなくなってしまう・・・。


ので、今後行く予定がある方は、ある程度見たいものを絞っても良いと思いますし、できるだけ楽な靴を履いていくことをお勧めします〜スニーカー


実際は、わりとお着物のお姉様方が多くいらしていた印象もある口笛

それはそれで素敵だったんだけど、疲れないのかしらえー??


あと、ミュージアムショップで、永谷園のお茶漬けを大量に売っていたのが驚きだった爆笑

あれ多分、中に「東海道五拾三次」のカード入ってるからだよね?

今もやってるんだ、あのカード電球

ミュージアムショップは、チケットなくても入れますょルンルン



ちなみに、巡回はないそうなので、ご覧になりたい方は、大阪まで来てねっっっニコニコ

(いつも東京しかない展覧会で、ぐぅーーーっ凝視と悔しい気持ちになるので、今回は逆っニヤリ



以上で長々と続いたレポート終わります。

そして後期は行かないかな、多分。

今回でかなり「広重」摂取できた〜ニコニコ乙女のトキメキ





このブログ、次回からは【東洋陶磁美術館 編】が始まりますっおすましペガサス

多分こっちの方が長いよっニヤリ



では、またー。


あべのハルカス美術館開館10周年記念 

【広重 ー摺の極ー】前期を観てきましたニコニコ乙女のトキメキ



北斎展はよくあるけれど、広重に特化したものは確かに少ないですねー。

だいたい他の絵師とまとめられていることがあります。


でも実際観に行ってみると、結構知っている作品が照れ

広重と知らずにどこかで見たことがあって、記憶にある物とかもありました電球


今回の展示品、ほぼジョルジュ・レスコヴィッチ氏蔵なんだけど・・・・何者なの、ジョルジュ・レスコヴィッチさん。

出品リストのほぼ全ページ、こんな感じです・・・笑い泣き

完全に、広重マニアっ泣き笑い泣き笑い泣き笑い

この人いなければこの展覧会自体開催できないくらいの量なんだけどキョロキョロハッ






会場で頂いたこのパンフレットと、手元の資料、会場で写真オッケーだったものを使って、感想文書いていきます〜キラキラ(長文決定。)


スタースタースタースタースター



私の広重のイメージは、東海道五十三次。

今回ほぼ人混みで、全然見られていないけどおいで

でも東海道五十三次って有名だもんねっえー

本物見られなくても、いいもんねっチュー(意訳・・・見られなかったことが、若干悔しい口笛


広重のイメージはこれと、

手前に大きな題材を一点持ってきている作品。


こういうのとか↓

これはゴッホが模写したことでも有名。



こういうのとか↓

私が結構好きな作品。



こういうのとか↓


もちろん、これらも出品されていましたニコニコ

鯉のぼりのはほんとに好きなので、見ることができて嬉しかったっ金魚金魚金魚



このシリーズで1番びっくりだったのが、


これ。

ポスターにもなっている、これ。


この鷹(だと思われる、猛禽類)は、棺桶を狙っているらしいのキョロキョロハッハッハッ


めっちゃ怖いじゃん・・・ガーン

ただ鷹が飛んでいるだけではなかった。


棺桶だってドクロ

何狙ってるのぉ〜おばけ


そんなの、ポスターにしていいのっ?笑



スタースタースタースタースター



前期のお気に入り。


この美人画、これでは繋がっているように見えますが、3枚が額に入っている感じなので、もう少し一人一人がピックアップされたように展示されています。


美人画いくつかありましたが、夏だからかめっちゃ涼やかで風鈴この美人画が、1番好きだった照れ

着物が可愛いおねがい



これも好き月見


秋の七草が描かれています。

うちわ絵だねニコニコ

めちゃくちゃ、秋を感じるよね〜おねがい月見

色がホントにキレイだったょ乙女のトキメキウットリ


めっちゃ強調して書いてあるけど、世界でこの1枚しか現存していないそうです指差し



この同じ並びに伊勢海老さそり座とか、ボラうお座とかあったんだけど、なぜか全然人気がなくて。

めちゃくちゃじっくり見れました〜爆笑

すっごくかっこいいボラだったょうお座



資料はないけど、他にもお気に入りは、

・東都司馬八景 愛宕山暮雪

・京都名所之内 四条河原町夕涼/祇園社雪中/清水/通天橋ノ紅楓/金閣寺

・本朝名所 播磨舞子之浜

・近江八景 石山寺秋景

・月に松上の木菟

・平清盛怪異を見る図

・忠臣蔵シリーズ

・源氏物語シリーズ

・西遊記異形図解シリーズ(肉筆)



やはり、江戸の絵より、見たこと・行ったことがある場所だと惹かれるもので、京都名所はお気に入りがいっぱいだった。


今も昔も人々の行いってあまり変わっていなくて、宴会やお参り、見物、という賑やかな風景が、楽しげで良かったな〜ニコニコ

あの頃から、鴨川の川床ってしていたんだねっニヤリ


まだまだお気に入り、あった気がするけれど、なんせ全部が広重なので、だんだん似た雰囲気になってきて、覚えきれないの口笛

同じ感じのものばかり見ると、脳がバグる〜えー



風景画ばかりかと思いきや、歴史物(忠臣蔵や源氏物語など)にも手を出していて、この人、生涯にめちゃくちゃ沢山の絵を残している人だなキョロキョロハッと、感心。

想像以上の量だね。


扇絵は扇にしちゃっているから、日用品なので、あまり残っていないみたいだし。

ミニ封筒とかも作っていたょメール

便箋の柄とかも。

じゃんじゃん使って残らなくなるものも、たくさん作っていたんだねぇ。


それと、印象的だったのは、広重、字がめちゃくちゃ上手鉛筆

現代人でも読みやすいっ!!


版画の字は、彫師さんが綺麗に彫っているのかと思っていましたが、肉筆の『西遊記』に物語の内容が書いてあって、普通に読めました気づき気づき

絵でも文字でも、ほそーーーく書くのが得意な人なのが、よくわかりましたニコニコ


ああいう字が書いてみたいなニヤリムリムリ




スタースタースタースタースター



感想文が長くなりすぎて、会場で撮影できた絵が全く紹介できなかったので、明日に続きます〜ニコニコ爆笑ニヤリ