2015年 6月3日 午前2時
分娩室へ歩いて移動しました

病室は3階で2階に分娩室があり、陣痛の合間に移動しましょうとの事で痛みが引いた時に立ち上がり歩き始めましたが、エレベーターの中でまた陣痛が始まりました



点滴の棒に捕まり必死にこらえました

後で調べて分かったのですが…
この分娩室へ移動する直前
陣痛が強くなり子宮口が開き始めた時間がなんと満月
でした


6月3日1時19分がちょうど満月だったようです

とても驚きました

そしてやっとのことで分娩室へ
分娩台に急いで横になってホッとしたのも束の間

また陣痛の波がやってきました

ですが、もう分娩台

いきみまくりました





今まで何が辛いってやはり息んではいけないと言われ我慢していた事です

例えにくいですが強いて例えるなら…
いちじく浣腸を5本くらい入れられて肛門に栓をされているような辛さでした

いつも
関連の話になってしまいますが


分娩台のレバーを思いっきり握って踏ん張りました

ですがそう簡単には産まれません

助産師さんが
「赤ちゃんは下に降りてきて元の位置に戻ってを何回も繰り返すけど、さっき進んだ所以上までは毎回行ってくれるからね
」

と言って下さり、痛いけどもっと赤ちゃんは頑張って進んでくれてるんだと前向きになれました



そして3時になった頃、助産師さんが羊膜を切らせてもらうねと言い、股の方を見るとハサミを突っ込んでいました



「しっかりした羊膜だね、高位破水だったんだね。」
と言われました。
見ると恐ろしい光景でしたが痛みは全くありませんでした



そして陣痛が来ると息んで
陣痛が落ち着くと深呼吸し…
をしばらく繰り返した頃
「赤ちゃんの頭あるよ
触ってみて
」


と助産師さんに言われ触ってみると
硬い頭のようなものに濡れた毛のような感触が

凄い
本当に赤ちゃんここにいるんだ
‼️


不思議な感じがしました。
そしてそこから渾身の力を込めて力むと、何か引っ張り出された感じがあり、助産師さんが赤ちゃんを取り上げていました
‼️

出て来た時は全く痛みは感じませんでした

泣き声を聞いた瞬間に泣くと思っていましたが、ヘロヘロで呆然としていて涙が出ませんでした

でも胸の上に赤ちゃんを置かれた時、ただただ愛おしいと感じました

その喜びも束の間…
お腹に猛烈な痛みが





助産師さんが臍の緒を思いっきり引っ張って
「胎盤が出ないね
」

と言っています

嫌な予感がしました。
これからまた痛い事が待ってるのでは無いか⁉️
助産師さんが15分くらい引っ張り続けても出なくてDr.が呼ばれて来ました

男の若い先生で、容赦なくお腹をグイグイ上から押しながら子宮の中に手を突っ込んで胎盤を取る処置をしています

痛ーい‼️
勘弁してー

‼️




心の中で叫び続け30分後ようやく胎盤が出ました。
胎盤を見せてもらいましたが、両手に乗らないくらいの大きさで赤紫色で内臓のようでした

平均500gちょっとのところ私は610gもあったそうです

これで終わった



と思ったら助産師さんが注射器を取り出し始めました



Dr.に渡し、
「裂けた所を縫いますので麻酔します。」
と注射されましたが痛みはほとんど感じませんでした

縫っている間も痛くありませんでした

「終わりましたよ。」
という言葉にホッとしました。が
「これで終わりですからね。」
とDr.が言った直後、今までで最大の嫌な痛みを感じました



トラウマのある、あの大嫌いな内膜を採る時のような痛みです

足に力を入れて痛みをこらえていると、足が思いっきり攣ってしまい
「足が攣ったーーー‼️」
と叫び旦那に治してもらいました

そしてやっと全ての処置が終わりました





最後にDr.が何をやってたのか旦那に聞くと、手を突っ込んで子宮の中に残っているものを出しているようだったと言っていました





それから赤ちゃんと立ち会ってくれた旦那とお母さんと写真を撮ったりし、病室に戻りました。
完全母子同室なので、分娩室から病室に一緒に移動し、ずっと一緒でした。
大変だと聞いていましたが、出産で赤ちゃんも疲れていたのか部屋に戻った6時半頃からお昼までぐっすり寝ていてくれました

私は股と子宮が痛く、したいのになかなかおしっこが出なくて葛藤していました。
友達からおしっこが出ないとカテーテルを入れられて、それがめちゃくちゃ痛いと聞いていたので、顔を真っ赤にしてトイレで踏ん張ってやっとのことでチョロっと少量出ました

股がとても痛かったです

痛いか痛くないか、ばかりの話になってしまいましたが無事に産まれてきてくれて本当に感謝しています

ヒスロンを止めて1度も生理が来ずに妊娠して薬の影響があるのでは無いかずっと心配がありましたが、今のところ赤ちゃんに何も問題はありません



ちょうど1年前のこの日は第2回掻爬手術の日でした。
真っ暗闇で何も信じられなくて、1年後に赤ちゃんを抱いているなんて想像も出来なかったけど奇跡が起きてくれました。
今だにこの現実が夢なんじゃないかと思ったり、目が醒めると急いで赤ちゃんがいるか確認してしまいます

きちんと寛容したと医者に言われて治療を止めた訳では無いので今後どうしていくかも分かりませんが今はこの奇跡に感謝しながら食事等に気を付けて生活していきたいと思います



支えて下さった方々、本当にありがとうございました
