今日は朝6時過ぎに家を出発、
外来診療で抗がん剤を打ちに来ています。

先日MRI を撮ったので、
これまでの経過を
順を追って振り返ってみることにしました。

初診から転院転院で、
病名が判明するまで約1ヶ月、
この病が『篩骨洞原発横紋筋肉腫』
と診断され、またまた紹介状を持ち、
今お世話になっている病院を
訪れた時に撮った画像です。
この時は、
副鼻腔内右篩骨洞から眼窩底骨を突き破り、
右目眼球裏側に進展していた
腫瘍の圧力により、
誰が見てもわかるくらい、
私の右目が飛び出しておりました。

四六時中、前頭葉付近の頭痛が酷く、
眼球を握られているような痛みもあり、
とても辛い時期でした。





6/20より入院し、
翌日から抗がん剤治療のVAC療法を開始、
7月中旬からの28回の放射線治療を終了し、
味覚障害や皮膚のただれと戦った、
約2か月半の長期入院から退院する前に取った
CT画像。
放射線治療でかなり焼き溶かしたらしく、
腫瘍がかなり小さくなり、
スカスカになってきていました。

この頃には眼球の突出もほぼ治まり、
外見上あまり違和感がない
顔立ちになっておりました。
(でもスキンヘッドなので、一見して暴力団風)





この画像は、
放射線治療が終わって50日経つから、
そろそろ撮ってみようかということで、
撮ったCT 画像。
腫瘍がだいぶ小さくなっていることに驚いた。
でもまだ、
眼窩底骨と篩骨洞周辺の所に
しぶとく残っているのが腹立たしい。

ドクター曰く、
『いいカンジで小さくなってるね。
引き続き頑張って行きましょう。
経過は治療効果が出ていて良好です。』
ということだった。

この頃は、
相変わらず右目の複視、
末梢神経障害、
味覚障害、
それに伴う食欲不足、
テンションだだ下がりの気分、
体重の急激な減少(2ヶ月で約20kg減った)、
『俺、ダメかもしれないのかな』と
不安な毎日を過ごしている時期でしたので、
この画像結果には
『もっと生きれるかもしれない』と
テンションが上がったのを覚えています。





んで、このMRI画像を撮ったのが、
前回のCTから約3ヶ月経った1/11。
眼窩底と篩骨洞の境界線が、
まだ少し白く写っているのが気になる。

右目の眼球を動かす筋肉が、
その白い部分に取り込まれているのが、
未だに残る複視の原因なのだろうか。
副鼻腔内が曲がっている。

ドクターが曰く、
横紋筋肉腫の急激な肥大があったことの
後遺症で副鼻腔内部の軟骨が
曲がってしまったかも、
ということらしい。
外見上、私の鼻は曲がっていませんよ。
やはり横紋筋肉腫の原発した
右篩骨洞と眼窩底骨が、
白く写っているのが気になる。


この画像見て、ドクターの先生方で
私のカンファレンスをしたらいしいですが、
1/16に聞いたドクターの見解。

現段階のこのMRI画像のみで、
横紋筋肉腫がまだ残っていて写っているのか、
それとも、
放射線治療等により硬化してしまった組織が
写っているだけなのか、
は判断は出来ない。とのこと。

いずれにしても言えることは、
これまで継続してきた治療により、
横紋筋肉腫が消えたのか、残っているのか、
判断に困るほど小さくなっていることは
とても良いことで、
治療効果が出ているということ。

まず、
4月中旬までのVAC療法を体調を崩すことなく、
しっかりやりきりましょう。

そして、
VAC療法をやりきった後の
ゴールデンウィーク前くらいには
PET-CTとMRIをやって、
そこで横紋筋肉腫が消えたのか、
残っているのかの判断をします。

現段階では、確実に治療効果が出ていますので、最後まで頑張りましょう。

と言うことだった。


当初は、
ステージⅣで5年生存率30%の希少がん、
右目の視力は失うかもしれない、
外科手術をする場合は右目も一緒に取る、
そうなれば今の仕事を辞めなければいけない、
等々と言われたり、netで調べて判明したりし、
絶望しながらも覚悟を決め腹をくくり、
まな板の鯉だと開き直り、
ここまで治療に専念してきました。

今のところ、
当初は覚悟していたダメな70%側から
30%側の方に少しは傾いてきたのでしょうか。

現段階ではこれ以上ない、
希望が持てる良い途中経過だと思います。

このMRIの結果を聞いてから、
食欲が増加しました。
疲れにくくなりました。
味覚障害が少し解消されたのか、
味が解るものが増えました。
妻曰く、私が肌艶が出てきたそうです。

『病は気から』とは、良く言いますね。

さぁ、この治療もあと約3ヶ月。
私はどうなりますかね。
まだ、どういう結果になるのか不安ですが、
とりあえず、
常にプラス思考でいること、
ポジティブに過ごすことを心がけ、
笑顔でいることを意識して、
今を過ごしていきたいです。