もうすぐまた、私たちは歳を取る。
こないだエリートとお茶をしていて、


「コーヒーおいしい」
と言ったら
奴も
「コーヒーさぁ、最近すげぇ飲むようになった!!」と。

「あたし、最近なんて好き好んで飲んでるよ、昔は集中力高めるためだったけど!」

「俺もそうだゎ!」と。

予備校時代、よく一緒に休憩していた。


その頃を思い出したのか


「昔はファンタ大好きだったじゃん?!」
と言われて、すんごい納得。
「だよね、だよね、あんなんばっかのんでたね!!」 


考え方が変わっただけじゃなくて
好みまで変わるなんて
ほんと人間て不思議。


こうやって大人になっていくんかなぁ。

あの町から離れたこの街で
一緒に大人になったのに

来年からは離れ離れなんだなと思ったら淋しかった。
だけど
「俺さぁ、おまえが高校のときマジあほだったからこそ、それを知ってるからこそ今のおまえをほんとにすげぇと思えるんだよね!」

そのことばがやっぱり嬉しい。
子どもの頃のあたしも
少し大人ぶってるあたしも知ってるこいつってあたしの中ではでかいなぁと噛み締める。

男としてじゃなく、人間として。
かっこつけずに笑い合えるから、超楽。

「おまえの適当さと真面目さのバランスがすげぇいい」って言うから

「あたしね~途中まで『教師になる』ことしか考えてなかったんだけど、
途中から『教師らしい人間に近づく』ことにシフトチェンジしたんだ…じゃなきゃ無理な部分っていうか、そうゆう独特のものを求められてるって感じて。」

「あ~…確かに。
おまえが地元で遊んでる姿全面で勝負しても、受かってねぇな。確実に。笑」

こいつよくわかってんなぁと感動する。

「でもね、それでもやっぱあたしの真ん中にあるのは地元で遊び惚けてるあたしなの。
それがあたしだから!
そこまで、『まじめ』に変わっちゃったらあたしが教師になる意味ないと思うから!
だから、『チャラさ』ちら見せしてくんだ」

「そうだな。おまえの適度なバランスで救われるやつって絶対いるはずだから。
染められんなよ、俺、来年の今頃にはおまえが『もうやめたい』って言うの想像つくんだ。だっておまえみたいな考えの教師っていなそうじゃん?
でもきっとおまえは俺が
『やめろ』って言ってもやめないってわかってるけどね。」

少し大人になったエリートは、いつもと違うやさしさを持ってた。


来年はすぐそばでコイツが変わっていくのを見られないんだな…と思うと少し残念。
それはエリートも同じみたいで

どんなに忙しくても、来年も時間を作ろうと言ってた。


いい奴。
最終的に、「おまえの葬式いくから!!」と言ったら
「俺も!!」
つってた。
こいつがいくら出世しても
あたしがどんなにイケイケ(?)な教師になっても
やっぱりうちらはうちらのままなんな。

あたし達は、大人になろうとしてる。
きっと大切なものを捨てながら。

「どんな選択をしても
後悔すんだよね、だって欲しかったもんをあきらめてんだから。」

本当にそう。
だけど…だから。
だからこそあたしたちは前を向く。

「自分が選んだ道を信じて、前向きにやるしかないね。だって『最善』だと思って選んだんだから。」

「そうだな。」

ステージは違う。
だけどあたし達は確実に
共通したものを目指してる。

それが誇り。

こんな話を真面目にした日が
きっと懐かしく思える日がきても
志は崩さずに。

そういうことを大切にできるようになった今が
幸せだと思う。



最高の仲間に
恵まれたと思う。


東京砂漠。

あたし達が成長の場に選んだのは
自分自身の根をもたない
東京砂漠。


だけどコアラや、こんな仲間がいたから、
あたしは目標目がけて歩いてこられた。



明日はきっと厳しい。
くじけるかもしれない。
泣くかもしれない。
だけどそんなの
あたしだけじゃない。


きっとまた
心地いい風が吹く。


そしてまた
笑いあえる。
讃え合える。
そんな自分に誇りがもてる。

だからつらくても
また前をむく。

自分が選んだ道を信じて。

ララィ。