疑ったのは
たぶん 私の方が先だ
まっすぐなあなたの視線が怖くなって
そんなはずはないって
気付かない振りをした

傷つけたのは
たぶん 私の方が先だ
「好き」という想いを認めたくなくて
笑顔を振り舞くことを
止めてみたりした

大人同士の恋は
子どものころより厄介だ
状況とか 立場とか
そんなもの本当はどうでもいいはずなのに
相手を思いやる気持ちが
お互いの「想い」を交錯させる
絡み合ってしまった糸は
なかなか解れない
まどろっこしくて 不器用で
笑っちゃうよね

それでも…

あなたと巡り合えたこと
ちゃんと神様に感謝してるよ
もしかしたら もう
伝える術はないのかもしれないけれど

二人で歩く未来を
夢見るほど愚かじゃないから
せめてひとつだけ
願いを叶えさせて

過去の思い出としてでもいい
あのきらめきが嘘じゃなかったことを
どうか忘れないでいて
私の想いも あなたの優しさも
同じ瞬間(とき)に存在したことを
もう二度と疑ったりなんかしないで

少なくとも私にとって
あなたと過ごしたあの日々は
何にも代えがたい宝物だよ

S.W.A.K.
今 誰よりも大切なあなたに…

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