失恋…したのかなぁ、私
「恋」と呼ぶにはあまりにも
もどかしい想いだったけれど

どきどきしたり
わくわくしたり
ときどき胸が苦しくなるほどの
切なさを味わってみたりもして
あなたと過ごした日々は
きらきらした思い出みたいに
素敵だったな

大切過ぎるから
その「先」に進めてはいけない想いがあること
この年齢(とし)になるまで知らなかった
私と同じように
涼やかな表情(かお)を装いながら
たぶん あなたも同じくらいに
悩んでくれていた…?

ドロドロしてみたり
奪い合ってみたり
恋愛の日常がそんな風に汚れてしまったのって
いつからなんだろう

こんなにも真っ直ぐに
相手を思いやる気持ちを交わし合うことができるなんて
ずっと前に忘れていた

あなたと過ごした日々は
打算とか嘘とか
大人の狡さとあまりにも無縁で
ときどき感情を剥き出しにして
子どもみたいな喧嘩もしたね

喜びも
怒りも
哀しみも
切なさも
これ以上ないくらいストレートにぶつけてくるあなたに
最初は戸惑いも覚えたけれど
いつの間にか同じくらいストレートに
やり返している私がいて
「大人」の笑顔を取り繕うことばかりに
長けてしまった自分に
ほんの少し疲れていた私には
とても
新鮮で
嬉しくて
かけがえのないひとときだった

セピア色の思い出の中で
私がもう少しだけ
あなたの気持ちを思いやれていたら
今 こんな決断を
下さなくてもよかったのかな?

子どもだったの
あの頃は
あなたが掛けてくれた
「言葉」の意味を
深読みするなんてこと
できないくらいに

いつも
優しかったよね
私が迷っているとき
落ち込んでいるとき
先回りしてその悩みを
分かち合っていてくれたよね
哀しかったり
苦しかったりしたときには
泣きじゃくる私の両手を
ずっと握り締めていてくれた

それすらも
当たり前のことだって
思っていた私は
なんて愚かだったのだろう

あなたにとっての
「特別」な出来事も
誰よりも早く
伝えていてくれたんだね
仕事のこと
プライベートのこと
まだ学生だった私には
よく分からない事柄でも
あなたにとっては
大切な日常だったんだ

気づくのが遅すぎたのかな?
もう少し早く
私が「大人」になっていたら
今日という日を迎えずに済んだのかな?

そんな風にして
ぐるぐると思い悩む私の瞳を覗き込みながら
たぶん、あなたはこう言うのだろう
「違うよ、これは
きっと初めから定められた『運命』なんだ」
って…

そうだとしたら
今のままで
あのときと同じ
ピュアなままで
一緒に「生きる」ことはできなくても
心を永遠(とわ)に寄り添わせながら
別々に歩いていく道を選ぼう

あのころ 無意識に
その道を選んでしまったように…

私がいない時間の中でも
明日のあなたがとびきりの笑顔で
日々を過ごせますように

再びめぐり合えたことを
神様に感謝しつつ…



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ひっそり&こっそり、たまに堂々と…

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