①罪人はやたらと浮部にいるので、罪の全体的な性格を意識するに至らない。滅びへと連れ去られる途上に住んで、その都度の五蘊に所有（実体）を感じている。

この傲慢さは、コンプレックスに基づいた所有が原因である。本当に所有が原因なので、どうにか所有の定義を全開にして、所有を分かる必要がある。

私は仕事に従事しているじゃないか。私は家族にやる事をしたじゃないか。私は柔軟に振る舞ったじゃないかの全てが、自分が神に成り代わった事で起こっている。

レオナルドダヴィンチ「全てのものは神が労働の対価として我々に売るのである。」

行動は全て縦に見て、労働は生産諸関係であるという事。

キェルケゴール

「自己はそれが尺度としているものと同じ性質のものである。神の側から言えば、救世主が尺度であるという事は、人間の自己がいかに巨大な実在生をもっているかという事の保証である。」

信（思惟、言葉、行い）が、自己（五蘊）を形成しているという事。

これが、識別出来るか、出来ないかで今生が決まる。信が先行している事さえ分かれば、立体（心、名色）の中で実際に取り組み、神に供物を捧げるからである。

供物とは、生産（時間的な持続（地続き）であり、かつその場）にある。これを2次元的な図で（その場のみを）説く場合は、同心円状の今自分が解決に取り組んでいる円の一つ外側への取り組み。（本来は立体的な約数的な解決。地続き（思惟と言葉）が必要。）同心円状の外側に取り組むとき、内側が千切れないようにする。（形態化の暴力によって内側に引きづられながら、内を千切れないように外に向かう。）

②有為法における仕合わせは信仰に基づいている。

不幸は、有為法で団体性を感じず、個人が何者かになりたい段階に常に備わっている。

この場合は確実に人生を苦しめるが、神（主体）や団体性（生産諸関係）の中で徳目に仕える場合には、進み（仕え合わせ）を体感するのである。

命（生きる）に対する裏切りとは、自分全体（神、団体性）を放棄して、個人の人生（自分が神に成り代わる人生）を生きようと思うことである。

個人が神に成り変わった時、個人自身が何者かになろうかとする。それは地球一モテる事かも知れないし、地球一お金持ちな事かも知れない。重要なのは、個人が地球一モテなかった事、地球一稼げなかった事にガーンとなっているのではなく、そうならなかった自分自体（主体）とのギャップにガーンとなっている事実だ。

だから有為法（行為の中）においては、神があり、団体性が在る。実際にそのように全てがクリエイトされている。神から離れずに生きて、生産を成していれば、周囲には団体性（慈愛、親友、エロス）が広がる。

信、生産に基づいてこの道を歩むのが極道者だ。この道を歩まないならば、例外なく刑罰が下る。そしていつも刑罰（苦しみ）によって救われる。

信じる者は救われるというのは、超物理的な話しだ。

リベラリズム（平面平等主義）が、信じる者は救われるのは気持ちの問題だと言う。智慧遅れを差別用語と規定する。

しかし実際には、信、智慧が先行して存在諸関係があり、信と智慧の遅れを取ることで、有為法内浮部のヨコの流体を生きているのだ。

信によって入り、戒、生産、智慧で進み（冒険）は始まる。

アクシデントが起こる前に、地続き（信、業、心）でありかつ、その場（同心円外側）の功徳に仕える。アクシデントが起こった時は未生産のカエシだ。だから人は何かアクシデントが起こった時に業を認めず、くよくよして腹を決めないことに不合理（猥褻感）を感じる。

カエシが来たときに僕は出来るのかなあ、出来ないのかなあ、今後どうなるのかなあと自分が神に成り代わることばかりを宣言する傲慢さと、歴史（立体）への冒涜に辟易するのである。

③左翼というのは、否定で生起していない。途上にあるのだ。意見を出すときだけ否定している。実際は途上にある。

つまり左翼の勤勉さはそのまま生産の精神に向かってゆく。向かうには神への信仰が必要だ。

④業を田とし、心を種とし、無智の土に覆われ、貪愛の雨でうるおい、自我の水を注ぎ、よこしまな見方を増して、迷いを生み出している。

業を田とし（心という立体の元とし）、心（立体）が、無智の土に覆われて（平面に覆われて）、貪愛の雨でうるおい（平面の素晴らしさ（親友、家族、粗雑かつ甘美なエロス）を享受して）自我の水を注ぎ（平面未満の業によって田を荒れさせ）、よこしまな見方を増して（経験したい事に根付いて生活をして）、迷いを生み出している。

苦諦（デフォルト四苦が初発。）

集諦（四苦の発現と連環四苦への流れは煩悩（経験したい事に意識を向ける）が原因。）

滅諦（デフォルト四苦は卒業出来る）

道諦卒業までの八つのプロセスが在る。

釈迦の教え

もし、身体に実体があるならば、身体は思いのままであるはずである。しかし、何事も行いに頼らなければ、思い通りにはならない。よって身体に実体は無い。（筋トレの例）

それと同じように心（立体）にも実体は無い。心も、行為によって移り変わるものである。（筋トレ、ジム、会費、知人、預金等の例。）

心の反映である世俗（平面目視）の異性関係、友人関係（家族関係）（相関関係＝経済諸関係）等のあらゆる団体性（生産諸関係）の心（立体）は、功徳によって耕す。（功徳を積むには貪りを切る。）そしてその功徳のカエシ（親友（家族）エロス）を貪るべきではない。

なぜなら四苦（五蘊のデフォ）は、我がものではないからだ。

器とは五蘊の深度。安ければ自己が神に成り代わる。自己が神に成り代わる段階で他者が神になり代わる。通俗的な意味での承認欲求（自尊心）である。（本来の自尊とは、自分自体の尊守。）

不幸について I（回し）