
ちょっと前。
喜界島でボランティアガイドをしている皆さんの研修を頼まれたときのこと。
参加者の一人がアダンの新芽を手でグイグイと抜いて、
「喜界島ではアダンはとっても大事にしていたのよ」と教えてくださいました。
なぜ? かと言うと・・・。
この新芽を束ねてヒモで縛り、泳ぎながら水中にたらしてヒラヒラさせる。
すると白く光るアダンの葉に驚いた魚達が逃げ惑う。
つまり、魚の追い込み漁に欠かせないものだったそうです。
ほかにも、アダンの新芽を細く割いて、オモリの石を結ぶのに使っていたり。
昔の人は身の回りの植物の使い方を、ホントに良く知っていらっしゃいます。
教える側がたくさん教えていただきました(笑)
真面目な話。
今のうちにこういうことを、シマの先輩たちからたくさん習っておかないと。
自然とともに生きるシマの大切な文化ですから。