みなさん、こんにちは。
今日は少し、学術的なお話をしたいと思います。
このブログをお読みになっている方の中には、心理学を勉強している人や、自分自身のメンタルヘルスに興味のある人、仕事を通して自己実現したい人など様々な方がいらっしゃると思います。
そこで、今日は「欲求階層説」と「自己決定理論」について、書いていきたいと思います。
まずは、「欲求階層説」から。
欲求階層説は、A,マズローが唱えた欲求理論のことで、人間には生存に必要な「欠乏欲求」と自ら成長したいという「成長欲求」が存在し、それらは5つの次元で存在すると考えました。
5つの次元とは低次のものから
①生理的欲求
(食欲・性欲・睡眠欲などの欲求)
②安全の欲求
(危険を避け、安全でいたいという欲求)
③愛と所属の欲求
(友情や愛情を求め、集団に属したいという欲求)
④自尊・自律の欲求
(他人から認められたい、尊敬されたいという欲求)
⑤自己実現欲求
(もっと成長したい、能力を発揮したいという欲求)
となります。
そして、マズローによれば、低次の欲求が満たされると高次の欲求が強まっていくとしています。
どんな人でも、空腹の状態であったり、とてつもなく眠い状態では、「集団に属したい」とか「もっと成長したい」などとは思えなくなりますからね。
マズローは晩年、5つの次元の上に「自己超越」という段階が存在するとしました。
⑥自己超越
(自分を取り巻く、より大きな流れや他者との関係性から深い洞察を得る・得たい)
という段階のようです。
この段階になると、もはや欲求ではなくなり、状態であると言えそうですね。
さて、話変わって、「自己決定理論」について。
自己決定理論は、リチャード・ライアンとエドワード・デシが唱えた理論で、SDTと略されます。
この理論は、普遍的な人間の願望を起点として、3つの心理的欲求が存在するとしています。
①有能感:能力を発揮したい。
②自律性:自分でやりたい。
③関係性:人々と関連を持ちたい。
この欲求が満たされている時に、私たちは動機付けられ、生産的になり、幸福感を感じます。
この要求が満たされないと、人のモチベーションや生産性、幸福感は急落するとしています。
今回、この2つを紹介したのにはわけがあります。
マズローのいう自己実現欲求と、ライアンとデシの自己決定理論は類似しており、自己決定理論を紐解くと、自己決定理論になるのではないかということです。
つまり、自己実現欲求の具体的な内容として、有能感・自律性・関係性という3つの欲求が存在するのではないかと考えられます。
そして、マズローの「自己超越」の状態というのは、自己決定理論における3つの欲求が長期にわたって達せられた時に、その状態になるのではないでしょうか?
今日は、とても学術的な話になってしまい、退屈されたかもしれません。
人の成長欲求はあくなきものです。私ももっと成長して、様々な観点からアウトプットしていきたいとものです。
長文、読んでいただき、ありがとうございました!!
参考:モチベーション3.0
ダニエル・ピンク 大前研一