まだ高齢者の仲間入りはしていませんが、
母を見ていると いつかは私も・・・と思いますし、
姉が介護事業の経営者なので、
ものすごい(驚愕の!)家族関係や高齢者の話は
毎回たんまりと聞かせてもらう為、(ややウンザリしていますが)
色々と興味のある分野になりつつあります。
随分と前、もう10年ぐらい前かもしれません。
新聞で高齢者施設での出来事や実態が
シリーズで書かれていました。
その中の一つ、
高齢者の性について赤裸々に 職員の方が語っていたのが
忘れられません。
高齢者が過ごす施設では ほとんど刺激がない毎日、
手遊びや体操等、繰り返す作業、
たまになら良いのでしょうが、毎日となると飽きてしまうことも
あるようです。
ある日、施設内でアンケートを取った所、
男性の入所者からは できればポルノ映画のようなものを
放映してもらいたい、と要望が寄せられたそうです。
今よりもずっと「老人の性」がタブー視されていた頃だった
にも関わらず、この施設では職員が話し合ってアダルトビデオを
借りて、施設内の集会所で上映したそうです。
女性の参加者はいたのか、いなかったのか、は書かれていませんでしたが、集まった男性達は喜々として普段の顔つきとは
全く違っていたとか。
その夜、上映を終えた後の男性達の足取りは
驚くほど軽く、
いつもなら不機嫌で怒りっぽい気難しいお年寄りも
人が違ったようだったとのこと。
体がいくらか不自由になってきたとしても、
「性」を求める気持ちは 男性は死ぬまで続くもの、と
記事には書いてあったように記憶しています。
それは本能なのでしょうね。
そして女性は、というと
性行為を求める男性とは違って、
手をつないだり、ちょっと肩が触れ合ったり、
それで十分気持ちが満たされる生き物なんだそうです。
男性は目に見える行為によって満たされ、
女性は心が満たされれば
必ずしも毎回性行為が伴わなくても良い、
と書いてありました。
本能の差、なのかもしれません。
なので、女性の入所者には
かつてのラブロマンス映画のような 胸がきゅんきゅん
ときめくDVDを見せると 頬を赤らめ、
まるで少女のようになってしまうらしいですよ。^-^
ここらへんは高齢者ではなくても
女性ならではの感覚として うなずけますね。
これは、新聞記事ではなかったと思いますが、
夜、施設内を見回っている時に
女性の入所者さんがベッドにいなかったそうです。
トイレかな?と思って、後で見回ろうと思っていたら、
別の部屋の男性のベッドで一緒に寝ていたのを見つけ、
叱ることもできず、
かと言って そのまま放置しておくこともできず、
どうやって対処したらいいのか困った、というようなお話を
聞いたことがあります。
確かにねぇ・・・
子供なら怒ることもできるけれど、
自立型の有料老人ホームであれば、
お互いの個室の行き来を制約することは
どうなんだろう?
自由で良い、と言い切れない部分と
年を重ねても恋愛感情が発生するのは自然なことだし。
いつでも恋をする気持ちでいられることは
とっても素敵なんだけどね~。
なかなか悩ましい問題もあるようです。