息子が二十歳になりました~おねがい



残念ながら成人式は延期になったけれど、今無茶をする時期じゃないもんね。

いつかきっと、出来るさ。






息子の名前は元夫がつけた。

姓名判断を勉強しまくり、オタク気質の元夫はその後、依頼がくるくらい姓名判断を極めました笑





妊娠中、二人でベランダに出て空を見ながら

「こんな青空を渡る風のような名前がいいね」

なんて話してた。




でも、なかなかしっくりくる漢字がみつからず。

結局その案は消えてしまったけれど、あの時見た澄んだ青空は今でも覚えてる。




次に候補に上がったのは「瑞」という漢字。

読んで字のごとく、瑞々しい雰囲気が伝わるような名前にしたかった。

が、しかし、苗字との相性が悪いのなんの。

どんなに頑張ってもダメだったのでこれも却下した。







結局名前が決まったのは出産から12日目で区役所の申請ギリギリ。

私が陣痛で苦しんでいる横で、痛みの間隔を計りながらずっと名前を考えていた元夫。




当時は

「私がこんなに苦しんでるのに余裕ブッこいてやがる!」と腹が立ち、出産したら覚えてろよ!と呪ったものだ。









そこまでしてつけた名前は、どの流派から計算しても高い数字なのだという。




元夫曰く

「これ以上ない最高の名前」なんだそうだ。




さらには

「これ以上いい名前は考えられないから子供は一人でいい」とのたまり、

「俺の仕事は終わった」と言い放った。




いやいやいやいや!!!


育児はこれから始まるんですけどっ!!!!!









個人情報ゆえ、息子の名前はここでは明かさないけれど。




「瑞」という字を使って「みずき」という名前になるんじゃないかと思っていた双方の両親たちは、名前を告げた時、ちょっと戸惑っていたっけ。




唯一、私の大好きな今は亡き祖母だけが即座に「ああ、いい名前だね!」と言ってくれ、元夫はこの言葉を聞いて「よし、この名前にしよう」と最終決定したんだそうだ。







まずは。

男でも女でも通用すること。

男っぽくも、女っぽくもないこと。

英語でも発音しやすいこと。





さらに。

字に込められた意味。

みんなが自然と集まってきて楽しくしている様子を表す漢字。

その中でオンリーワンでもありナンバーワンでもある。




息子の名前には、そんな意味が込められている。




その名前の通り、息子の周りにはいつでも仲間がいっぱいだ。




元夫に似てしっかりオタクなので、小さい頃から一人でいるのも苦じゃないらしいが、いつでも周りに人がいて、困ると誰かが必ず手を貸してくれる。




男だからとか、女だからとか、そういう線引きをしないように育てたからか、彼が小さい頃好きだった色はピンクだった。

(幼稚園で同じクラスの女の子に「男の子なのにピンクが好きなんておかしい!」と言われてからは好きって言わなくなっちゃったけど)







この先、どんな困難にも怯むことなく。


時には立ち止まり


時には背を向けることがあったとしても


自分の足で立ち上がれる人であれ。







あの時見た青空のように、彼の歩いて行く道がいつでも晴れて澄んでいたらいいな、と思う。