菜根譚 182 耐える


 「山では坂道に耐えて登り、雪のなかでは危ない橋に耐えて進む」ということわざがある。この「耐える」ということが大切だ。

 人の感情は坂道だらけ、世間は至るところ悪路である。「耐える」という言葉を後生大事に守りつつ進んでいかないかぎり、いつイバラの藪やおとし穴にはまってしまうかわからない。


 「耐える」耐性を持つこと?