『博士と彼女のセオリー』
The Theory of Everything
監督
ジェームズ・マーシュ
脚本
アンソニー・マッカーテン
原作
ジェーン・ホーキング
出演者
エディ・レッドメイン
フェリシティ・ジョーンズ
エミリー・ワトソン
あらすじ
最近、逝去された物理学者スティーブン・ホーキング博士の伝記映画。
感想
1960年代ケンブリッジ大学で物理学を学んでいたスティーブン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は同じ大学で文学を学んでいるジェーン・ワイルド(フェリシティ・ジョーンズ)と恋におちる。しかし、徐々に体の自由を失っていくスティーブン。彼に医師から難病ALSと診断を受けるのだった。
僕は介護職をしている。物語の後半、ジェーンがホーキングの介助後、ふ~とため息をつくシーンがあった。それを見て、なんだか親近感がわいた。いや、既視感と言った方が正解かもしれない。
スティーブンとジェーンの関係は愛情から一歩進んでいるような気がする。良く言えば愛を超越した信頼関係、悪く言えば精神を歪ませる相互依存。
その関係による既視感は仕事上、よく感じる。長い間、同じ空間、同じ施設内で生活していると入居者に愛着が出る、その反面、入居者が体調を崩すと心がもやもやする。そのもやもやが介護者の精神を徐々に蝕んでいく。おじいちゃんがこのまま肺炎になったらどうしよう。おばあちゃんがすっ転んで歩けなくなったらどうしよう。肥大する不安。恐怖。そして、仕事が嫌になる。
でも、この作品をみて、恐怖は少し脇に置き、職場の入居者に近づいてみよう、と思った。だって、物語上、色々とあったけどスティーブンとジェーンの二人がとても幸せそうだったから。


