『黒部の太陽』

 

監督

熊井啓

 

原作

木本正次

 

脚本

井出雅人

熊井啓

 

出演者

三船敏郎

石原裕次郎

 

あらすじ

世紀の難工事と言われた黒部ダム建設の苦闘を名優三船敏郎、石原裕次郎が主演で描く。

 

感想

 小学生の頃、社会の授業で先生が言った。

 

「日本の国内総生産は世界2位です(当時)」

 

 当時の僕は違和感があった。僕たちが暮らす日本が世界2位だって、そんなに立派な国なもんか、みんな元気がないじゃんか、世界2位ならみんな元気で楽しそうに生きてるよ、先生の嘘つき、と内心思った。僕が小学生の時、すでにバブルがはじけて日本全体に生気がないのを無意識に感じていたのだろう。

 

 そして、本作を見て、人々の熱さを感じた。高度経済成長を経てバブルがはじけ、国民全員中流層のような一律の価値観が崩壊し、個々の考えが成熟した日本が無くした熱さは、昭和の映画に残されているのかもしれない。