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 尻尾が切れたら、そのままなのかしら。
 それとも、また生えてくるのかしら。

 きれいな目をしていた、素敵なあの子。

 涼しくなったらもう遊びに来てくれないのかしら。

 それはなんだか少し、寂しいかもしれない。

 でも、もう少しだけ傍にいてほしいだなんて望めない。



みかん




 夜中、熟睡した頃合いを見計らったかのようにして耳元に飛んでくる、これ程鬱陶しいものもあるまい。

 姿は見えず、音だけが聞こえる。
 その度に不愉快指数は上へ上へと積もる。何故それ程までに自己主張をする?傍にいてくれてありがとうだなんて思わない。

 むしろ、いらっとする。

 あぁ、就寝前に蚊取り線香を焚いた意味がないではないか。

 覚醒しきらないお隣りで、近づいては遠ざかりを繰り返すので、音鳴りが甚だしい。

 まだ少し残る蚊取り線香の隣に新しく、折れた蚊取り線香を並べていく。
 こうなった以上、仕方あるまい。

 寝相の悪さは自制できる範囲で自制する努力をするとして、立ち上る4本の煙を枕元に置く。若干煙たいのも我慢しよう。

 流石に4蚊取りの効果は高かったらしく、すぐに平安が訪れた。

 今、聞こえるのは、外で鳴く秋の虫の声ばかり。
 これはなんとも涼しげで宜しい。

 あと数時間後に騒ぎ出す虫よりも遥かに癒し効果が高い。

 大勢で喚き立てないところがまた宜しい。

 が、しかし。
 何度となく襲撃を受けた耳への影響は目、又は脳にも打撃を与え、すっかり目が覚めてしまったのである。

 眠れない、どうしても眠れない。

 眠れないからこうして電子画面を見、更に脳を覚醒させるという荒業に出る。

 あぁ、朝刊が届いてしまった。

 まだ、窓の外は薄暗い。
 再び眠れるよう、心と脳を落ち着けようではないか。

 おやすみなさい。



みかん




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 植物は全て雑草なのだと思う。

 人間が、その中から自らのお気に入りを決め、愛で、手入れをしたなら、それは雑草ではなくなるかもしれない。

 ただ、人の手を離れ、自然のままに育つ植物は、元はどんなに高価な値が付けられていたとしても、野に馴染めば雑草になるのではないかしら。

 6尺を越えるであろう百合科の植物を見て、ふと思った。

 人の手を離れた植物の中には、見慣れない形をしているものを数多くある。

 その姿が堪らなく面白いし、魅力的だ。

 気になるものを見つけると、ついつい見入ってしまう。
 人の手がなければ生み出せないものもあれば、人の手では生み出せないものもある。

 そのどちら共に、それぞれの魅力はあれど、私は、一本道から逸れたような、雑多なものが好きだ。

 主観から外れたものを見つけると、堪らなく愛おしく思ってしまうのです。



みかん