情報通信研究機構によりますと
8日から10日未明にかけて「太陽フレア」と呼ばれる
太陽表面での爆発現象の中でも最大クラスに分類される
巨大な爆発が5回にわたって発生しました。
この「太陽フレア」によって、陽子などの電気を帯びた
粒子が大量に放出されていて
早ければ10日夜にも地球に到達する見通しだと
いうことです。
最大規模の「太陽フレア」連続観測
11日に通信障害起こす磁気嵐、オーロラの可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5a0526
d2f13a1d023d81f40714e9de16b0a0ee5
太陽フレアの影響で11日未明から
「通信障害」や「低緯度オーロラ」の可能性も
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rsk/1162313
明日、世界が終わる───
9.11
↓
3.11
↓
5.11
あっ…(察し)
このため、10日夜から数日にわたって通信衛星などの
人工衛星やGPSの位置情報、それに短波の無線通信など
に影響が出るおそれがあるとしています。
太陽フレアとは
太陽には活動の周期があり、活発な時期に入ると
表面で巨大な爆発現象が起きるようになります。
爆発に伴い、電磁波や高エネルギーの粒子
それに電気を帯びたガスが放出されます。
この爆発こそが「太陽フレア」です。
政府が警戒する最悪の事態
総務省は
太陽フレア発生時の被害想定と対策をまとめた
報告書案を発表。
その「最悪のシナリオ」では、地球上の磁気が乱れる
ことで、携帯電話の通信やテレビなどの放送が2週間
断続的に利用できなくなったり視聴できなくなったり
するおそれがあるということです。
同様に
警察無線、消防無線、列車無線、110番や119番を
含むすべての通信がつながりにくくなり
FM放送では大規模な雑音が発生。
GPS衛星の精度には誤差が生じ
カーナビゲーションシステムが正常に機能しなくなる
おそれも指摘されています。
これは飛行機や船舶の運航が大幅に抑制されることを
意味します。
さらに対策が不十分な電力設備では誤作動が起き
広域停電が発生するおそれもあるとしています。
あくまでも
100年に1度の頻度で起こるとされる
大規模な太陽フレアが2週間連続で起こったら
という想定条件ですが、これは万が一の話という
わけでもないのです。
太陽の表面には
黒点という周辺よりも温度の低いスポットが存在します
この黒点が増える「極大期」は太陽活動が活発になり
黒点の少ない「極小期」には太陽活動が穏やかになります。この2つのフェーズは周期的に繰り返されていて
その間隔はおよそ11年周期であると特定されています。
そして
つぎに太陽が活発化するとされているのが2025年頃。
衛星や電波なしには成立しないレベルにまで進んだ
現代社会において、それらが封じられた場合の影響は
史上類を見ないほどになるでしょう。
太陽フレアの発生後
X線など強い電磁波が地球に届くまで約8分。
あっという間に無線通信や各種放送に障害が起き
カーナビやGPSなど測位衛星の精度が落ちるなど
の影響が出ます。
30分ほど経過すると
第二波として高エネルギーの粒子が地球周辺に到達し
人工衛星が故障するなどの影響が出ます。
そして約3日後には、第三波として電気を帯びた
ガスなどが届き、人工衛星の軌道がズレたり
地域によっては広い範囲で停電が起こるおそれがあります。また電子機器こそ影響を受けますが
地上にいる私たち人体への影響はありません。
宇宙天気予報・警報を出すなどの対策は進められて
いますが・・・
影響や被害を完全に防ぐことは難しく、できるだけ
リスクを減らすしかありません。
基本的には電力への影響を想定して
停電対策を中心に行うのがよいでしょう。
さらに物流の麻痺や停電の長期化などを考えると
非常食を備蓄したり、スマホを使わない連絡手段を
用意しておくなど
基本的な防災対策がそのまま転用できるでしょう。