魚って海水沢山飲むけど
塩分過多で死なないの?
不思議なことに
浸透圧に逆らって塩分を排出する機能ついてる
海は塩辛いのに刺身は丁度良い!ふしぎ!!
本来、刺身は塩辛くて食べられなられない筈だけど
実際は逆、食べやすい濃度に落ちてる
ホンマ生命の神秘。
アニサキスが潜む魚種は?
クジラが増えたから?
アニサキスの最終宿主は
イルカやクジラです。
クジラが増えたのでアニサキスが増えた!
という話もあります。
クジラが増えているのは事実ですが・・・
寿命が魚より一般的には長いクジラという事を
考えると、潮の流れや魚達の移動の方が大きく
関係しそうです。
アニサキスは
海を漂うアニサキスの卵⇒甲殻類(オキアミ等)
⇒中間宿主(サバ、イカ、イワシ等等)
→海生哺乳類(イルカやクジラ)
⇒海生哺乳類の体内で成体(成虫)となり海中に
卵を放出という生活環で一生を過ごします。
各ステージで全てが感染するわけではなく
例えばサバが膨大な数のオキアミの中のアニサキスを
摂取した結果、その内のアニサキスの一部が
サバに居座る状態となります
(全てが感染したら最強の生物になりますよね)
餌量を考えても感染力はそこまで高くないと
考えられますが、オキアミを食べる魚は全て
中間宿主の可能性があります。
サバ→カツオ→サンマ→アジ→イワシ
の順に多いので、この魚種をさばくときは
特に注意した方がよいでしょう。
クジラは
なにを食べているの?
体が大きいクジラは
1日に自分の体重の3~4%の量のエサを食べます。
ではクジラは、大きな体を成長させるために
どんなエサを食べているのかな?
日本鯨類研究所に教えてもらったよ。
クジラは
魚、イカ、オキアミなどさまざまな種類の
海の生き物を食べます。
また、クジラの種類によってエサの種類も違います。
海域によって
クジラのエサは違う
種類によって異なるエサを食べるクジラたちは
こんな場所でエサを確保しています。
1
南極海南極の海は、とても冷たく栄養豊富なので
オキアミが大量に発生します。
シロナガスクジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラや
クロミンククジラは、南極の夏にエサを食べに集まり
南極海で一番とりやすいオキアミを主なエサ
としています。
2
北西太平洋日本の太平洋側の海は、とても栄養豊富な海域で
たくさんの魚がいます。
ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラなどが
イワシやカタクチイワシ、イカ、サンマ
スケトウダラなどのエサを求めて
南から北へ移動します。
クジラは種類によって、エサが違うのね。
エサの量はこうして調べる
捕まえたクジラのおなかを調べると
どんな種類のエサを食べるのか、またどのくらいの
量を食べるのかなどの、貴重な情報を正確に得る
ことができます。
海の生態系やクジラの食性の研究で
①何を食べるか
②いつ食べているか
③どのくらい食べているのか
④どんなエサが好きなのかなどを調べる必要があります。
捕まえたクジラのおなかからエサを取り出します
どんな種類のエサを食べているのか、中身を確認します
取り出したエサの量を測ります
記録して研究資料にします
海の生態系を守る!
海の中に生息する生き物は、わたしたちにとって
どれも貴重な資源です。
海の生態系は、食物連鎖のバランスを保つことで
守られます。
食物連鎖の頂点にいるクジラは、季節や場所に
よって異なる、さまざまな海の生き物をエサに
しています。
そこで、わたしたちの研究所では、クジラの調査を
通して海の生態系を解明し、クジラを減らす
ことなく利用できる状態でいることを目指しています。
1クジラの目
目玉の水晶体 から年齢 がわかる!
2耳アカ
耳アカの年輪から年齢 がわかる!
3脂皮の厚み計測
脂皮の厚み から、栄養状態 がわかる!
4体重計測
体長や体重、性別、子どもがいるか などがわかる!
5クジラの歯
歯のあるクジラは
歯に刻まれた年輪 から、年齢 がわかる!
年輪が刻まれた歯の断面
6採血
血液に含まれる成分 から、クジラの健康状態 がわかる!
7胃の内容物を調査
胃の内容物 から、食べたエサの種類と量 がわかる!
船上にクジラを引きあげ、さまざまな調査を行います
泳いでいるクジラを見て、種類や数を調査します
クジラの調査や研究は、大小の調査船でクジラの
いる海域に行って行われています。調査の方法は
双眼鏡などを使って、目で見て種類や数を調べる
方法と、クジラを捕まえて体長や体重を測ったり
体の中の様子を調べたりする方法があります。