安倍元首相の暗殺事件を機に
旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党の
“親密”関係がクローズアップされている。
改めて100人超のリストから、過去に教団側とカネの
やりとりがあった議員をピックアップする。
旧統一教会に関係する個人や団体から、関連政治団体が
献金を受け取っていた国会議員は<別表>の計5人。
特に下村博文元文科相の場合、代表を務める政党支部が
「授受」の双方に関わっていた。
12年には旧統一教会の関連団体「世界女性平和連合」に
会費として1万5000円を支出。
逆に16年は教団の機関紙を発行する「世界日報社」か
ら6万円の献金を受け取った。
下村本人は13、14年に世界日報のインタビュー記事に
登場していた。
自民党の閣僚級では
萩生田光一経産相、井上信治前万博担当相
加藤勝信前官房長官が、ほかにも小田原潔
大岡敏孝、高木啓、高鳥修一、奥野信亮の各衆院議員と
上野通子参院議員が、それぞれ関連する政治団体から
「会費」などの名目で旧統一協会の関連団体に
1万~5万円を支出。
立憲民主党の松木謙公衆院議員の関連政治団体も13年に
世界女性平和連合に会費1万5000円を支払っていた。
国会議員と旧統一教会とのカネのやりとりに、どんな
意図があるのか。
やはり自民党議員が圧倒的に多い。
衆院議員78人、参院議員20人が統一教会系の団体等
との何らかの関わりが確認された。
野党でも立憲民主党6人、日本維新の会5人、国民民主党2人が関わりを持っていた。
そのうち閣僚、党幹部の経験者だけでも34人に上る