今回は『病院的には』...
この言葉は、なかなか私の中で消化できませんでした。

リハビリ専門の病院に転院した娘は、車イスから歩行器→両杖→片杖歩行へと順調に進んでいました。
それが、片杖歩行になって間もなく転んでしまったのです。

以前から時々膝がカクンとなって急に転んでいたのですが、リハビリ中の出来事だったので、担当の理学療法士さんのショックはかなり大きかったようでした。

(「膝がカクンとなって転ぶ」で検索すると、太ももの前面の筋肉をつけることで防ぐことが出来るようです。)

そこから、『病院的には』の言葉の壁が高く目の前にそびえ立ちました。
(ちょっと大袈裟...笑)

私は気楽に「リハビリ中に起きて、膝カックン対策のためのリハビリも指導してもらえるのでかえって良かった♪」と思っていたんです。
特に、幸いにも身体に異常もなかったので。

ところが...
当たり前の事なのかもしれませんが、次の日からは療法士さんがガッツリ娘の身体を支え続けてのリハビリ。
病棟でも杖歩行は許可されず、歩行器のまま。
リハビリ室での自主練習もダメ。
転倒して骨折の可能性がある限り、病院の決まり事なのでしょうがこの状態で1ヶ月以上。

それは仕方ないとしても、「ゴール地点まで来たからいつでも退院を!」
という許可が出ました。

娘は、前回の入院時のリハビリの状態と比べて退院には不安があったようです。

前回は杖なしの歩行で、体育館のようなリハビリ室を何周も歩けるようになっての退院。
それが今回は、支えなしで杖歩行をしたこともない状態での退院。

これがゴールなん⁉
私の頭の中は???

娘もせめて病棟内での杖歩行をお願いしましたが
、「病院的には何かあるといけないので許可出来ない」との一点張り。

一人で歩いたこともなく、自信のない状態で退院することには問題はないの?
ド素人の浅はかな考えは、「退院後は本人責任ですからご自由に。」と言われているような...
もちろん、何が起きても本人責任なんですが。  

これが次の退院前日延期へとつながりました。

療法士さんは、「大丈夫!」という十分な見きわめのもとで退院許可を出してくれたのだと思います。
それでも、娘はリハビリが前に進んでる感が持てなかったようでした。

不安と葛藤の末、退院前日の!しかも夕方!!
1週間退院延期の決断を娘がしました。

その時の私の気持ちは、
半分複雑...
半分ホッ♪と安堵...

退院までには、もう少し時間が必要だったようです。

次回で退院シリーズは最後です♪

今日も最後まで読んで下さってありがとうございました✨