黒澤明監督のデビュー作です。

昭和18年の作品で、第2次大戦中の製作です。

 

話は明治時代の東京です。

柔術や柔道が、いろんな流派があって、勢力を競っています。

姿三四郎は、田舎から出てきて、まず門間三郎のところに入門しようとします。

するとちょうど、門間は、修道館柔道の矢野小五郎を闇討ちする計画をしている。

それで、三四郎もそれについていくと、門間一門は、矢野に投げ飛ばされます。それで、三四郎は矢野に弟子入りいます。

それから数年後、三四郎は修道館で頭角を現しますが、すぐに喧嘩をして手が付けられません。それで、対外試合禁止させられます。

 

主演は藤田進です。この人は、僕にとっては、「ウルトラセブン」のウルトラ警備隊の上司ですね。そんなに体は大きくありません。これは、もともと原作の設定がそうなんでしょう。

矢野小五郎役が、大河内伝次郎です。この人は、東宝の俳優で、この時代の黒澤作品にはいくつか出ています。

あと、三四郎の敵役で、志村喬が出ています。この人は黒澤映画では、お馴染みですね。「生きる」の渡辺課長役をやりましたから。世界的にも名前が知られた俳優です。

それから、月形龍之介も出ています。この人は戦前の時代劇スターですね。戦後は「透明人間現る」の科学者役で知られています。この映画でも、不気味な感じです。

 

僕は、子供のころに「柔道一直線」を見て育った世代です。

桜木健一が一条直也を演じた30分ドラマですね。このドラマのオープニングで、毎回出るのが、一条が二段投げで、相手を投げ飛ばすシーンです。投げられた相手は、壁にぶつかって、壁に穴があいて「柔道一直線」というタイトルが出る。

「姿三四郎」を見たときに、あのオープニングシーンは、姿三四郎が門間を投げるシーンを引用したと思いました。その場面は映画でも、かなり印象的です。

 

この映画は当時大ヒットしまして、多くの映画少年たちが影響をうけたそうです。

映画史的にも重要な作品です。

ただ、アクションシーンとかは、「柔道一直線」に比べると、かっこよくないかなと思いますので、その点は減点です。

でも「柔道一直線」は、大人になってみてません。