前日に参加した婚活パーティーで、

いいかな?と思い、

連絡先カードをスタッフを通じて

渡してもらった佐藤さん。

私の連絡先を受け取ったであろう

佐藤さんから、特に私に

連絡はありませんでした。


ちなみに、私はそんなに真剣な気持ちで

佐藤さんに連絡先を渡したわけでは

ありませんが、佐藤さんからすると

自分にめちゃくちゃアピールしてきた女だと

思われているであろう私。

そして、佐藤さんの眼中にないであろう私。


そんな関係ですが、

まさかの次の日に参加した

婚活パーティーで謎の再会を果たしました。


私は、昨日と今日と続けて婚活パーティーに

参加している状況と、

佐藤さんにめちゃくちゃ

アピールしてきた女と

思われているであろう状況が

とても恥ずかしくなりました。


けれど、佐藤さんは平然としている様子。

スタッフの合図で、

お互いのプロフィールカードを交換しました。


佐藤さんは、私の席を休憩所とでも

思っているのか、

足を組み始め、壁にもたれかかりました。

そして、

「婚活結構やってるの?」

と、私に質問してきました。


「まぁ、そうですね。

相手は探してますね。」

と、恐る恐る答える私。

もちろんこの時点で既に佐藤さんに

好意なんて全くありませんでした。


「佐藤さんも婚活結構されてるんですか?」

私も、オウム返しのように

佐藤さんに質問しました。

佐藤さんは

「まぁ、そうか。俺も。

じゃないと昨日と今日で続けて

婚活パーティー来ないよな。」

そう、言いました。


昨日も今日も立て続けでパーティーに

参加していると、

他の人に知られたくない私は

なんでそんな事を敢えて言うんだ?!

他の人に聞こえでもしたらどうするんだ?!

そう、若干嫌な気持ちになりました。


そして、

「男性は1回の参加費高いんだよね。

女性は参加費安いんだっけ?」

そう、佐藤さんは私に質問してきました。


私の参加している婚活パーティーは、

女性は参加費が無料だったり、500円。

高くても1000円までのところが

ほとんどでした。

確かに男性の方が参加費は

高いのですが・・・。


「まぁ、男性よりは

安いかもしれないですね。」

そう、私は答えました。

すると、「女性はいいよなー!」

と、佐藤さんは言いました。


一応、婚活パーティーの最中だし、

仮にも1回は自分の事をいい人かも!と

思った相手に、佐藤さんの

やる気のない態度はあり得ないな、

そう思い、私は呆れました。

(私に変に気に入られたくなかったのかも

しれませんが)


そして、さらに佐藤さんは

私のプロフィールカードを見ながら、

「昨日のパーティーでは、

男性は年収の欄あったけど、

女性のはなかったよな。

今日のは女性も年収の欄あるな。

結構女性にしては年収良くない?」

そう、私に言いました。


これは何かの面接なんだろうか?

私は、もう帰りたい・・・。

心底そう思いました。

しかし、まだトークタイムは終わりません。


私は仕方なく、

「ダブルワークしてるんで、

他の人よりは年収が

いいのかもしれないです。」

そう、答えました。


そこから私の職業の話になり、

私の職業が薬関係であるため、

「紅麹。あれ大変よなぁ。

うちもお菓子で関係あるから大変で。」

と、職場の愚痴を話し始めました。


私はこの時間は何なんだ・・・?

そう、激しく思いましたが

ここは大人の対応。

「そうなんですね。」

と、笑顔でクレーマー対応のごとく

接しました。


そんな話をしていると、

やっと佐藤さんとのトークタイムが

終了しました。


私は軽い圧迫面接のような

佐藤さんとのトークタイムで

疲労しましたが、気持ちを切り替えて

他の男性とトークをしました。


しかし、特にいい人もおらず、

私は最終投票で誰にも投票せず、

この婚活パーティーを終了しました。