腹直筋離開〜医療機関での現状と検査まで〜

千葉県柏市やぎはし整体院の田端です

前回、腹直筋離開の症状から対応までをお伝えしました。

【やぎはし整体院ブログ（過去の記事はこちら↓）】　

■腹直筋離開〜症状から対応まで〜

妊娠出産を経験された方の身体の不具合に関係している可能性がある腹直筋離開ですが、「私って腹直筋離開なのかしら」「どうやってわかるの」と、気になった方もいらっしゃると思います。

そこで本日は、腹直筋離開に関する日本の医療機関での現状や、実際の検査方法についてお伝えしたいと思います

＜腹直筋離開に対する医療機関での対応＞

諸外国の病院では、妊娠中から出産後にかけてきちんと腹直筋離開の検査を行い、腹直筋離開がある方には適切な治療や指導が行われています。

一方日本では、腹直筋離開の理解が進んでいないのが現状です

妊娠出産後におなかの違和感を感じて病院を受診しても、どこの科で見てもらえばよいかわからず、とりあえず外科にまわされるという状況が発生することもあります。

また、医師の中にも腹直筋離開の重要性と深刻さを理解していない方もおり、見た目の問題として片付けられたり、単純な腹筋運動を勧められたり、適切な処置をしてもらえないことが多々あります。

なかには「帝王切開したから、腹直筋が開くのは当たり前」と言われた方もいらっしゃるようです。しかし、腹直筋離開は妊娠に伴う子宮の増大により筋膜と腱膜が緩み、真ん中から左右に裂けてしまうという状況で発生するものであり、多くの腹直筋離開は妊娠中にすでに発症しているのです。そのため、帝王切開で腹直筋離開になるとは限りません。もし腹直筋離開のリスクに関する説明がないのに、帝王切開で腹直筋離開になったのであれば、手術前の説明不足で訴訟問題にもなりかねません。

以上のように、日本の医療機関では腹直筋離開に対する理解が乏しく、根本解決が出来ずに困ってしまう方が多くいらっしゃいます日本全国で腹直筋離開についての理解が進むよう、やぎはし整体院も可能な限り伝えていきたいと思います

＜腹直筋離開の検査方法＞

それでは、まずは症状の改善に向けた第一歩である腹直筋離開の検査方法についてお伝えしたいと思います。

■上体起こし検査

1．両膝を立てて、仰向けになってください。

2．顎を引いたまま、ゆっくりと頭・肩を持ち上げるようにしてください。

3．へその位置、へその上、へその下の3か所でおなかを触ってください。

この時、離開があれば、割れ目に指が入っていきます。（指が2本入ると重症です）

　△「運動療法大全」から掲載

さらに、離開した部分から内臓が盛り上がっていないか、確認してください。（Doming Abdomen）

　△「physiotherapy Association of british columbia」から掲載

■脚挙げ検査

1．脚を伸ばし、仰向けになってください。

2．その後、片方の脚を床から5cm持ち上げてください。

3．へその位置、へその上、へその下の3か所でおなかを触ってください。

この時、離開があれば、割れ目に指が入っていきます。（指が2本入ると重症です）

上記の検査において、以下項目がひとつでも当てはまる方は、腹部と骨盤底筋の詳しい検査を行ってからトレーニングをしていきましょう

1．背中や骨盤に痛みがある

2．おなかの真ん中あたりの腹直筋が柔らかかったり、離開がある

3．おなかに膨らみがある

4．会陰部が下がるような感覚や膨らむ感覚がある

検査につきましては、当院で行うことが出来ますのでお気軽にご相談ください。当院でしっかりと状況を確認しながら調整とトレーニングをしていくことにより、これまで多くのお客様にご満足いただけております

なお、前回もお伝えしましたが、身体の状態を把握せずに自己流の腹筋をするなど理論を無視したトレーニングを行うことで、腹直筋が改善するどころか悪化してしまう危険がありますので、ご注意ください

やぎはし整体院には、信頼できる先生ばかり在籍しております。4児の母である大金は、自身の経験も活かした幅広い女性の問題に特化しております。そのため、女性特有の問題はなんでも大金にお話しくださいなお、当院は完全予約制のため、ご来院の際はまずは一度お電話にてご相談ください

■やぎはし整体院の整体師紹介：http://yagihashiseitai.main.jp/profile-therapist.html

＜腹直筋離開のためのサポーターとハンドブックのご紹介＞

本日のブログをお読み頂き、ご自身で検査をされた方の中には、「もしかしたら私、腹直筋離開かもしれない」と思われた方もいらっしゃるかと思います。当院は、千葉県柏市にあるため、遠くて通えないという方からも、腹直筋離開が気になるといったご連絡をいただきます。また、「腹直筋の状態は良くしたいのですが、一人で正確に運動ができるのかが不安です」といったお声をよく聞きます。手順や方法を含めてハンドブックに細かく記載させて頂いておりますので、そのような方も安心して下さい