以前、介護士の年収が看護師や他の専門職に比べてどうして低いのかといった内容をブログに書きました。


ところが、もう少し深く調べていく中で、マーケットといった観点でみると、人に携わる仕事はどうしても一般企業に比べて年収が上がりにくいというのがわかりました。




どうして、介護士や保育士の年収が低い理由は市場における需要と供給の仕組みが違うからです。


市場の中で求められる需要というは、労働者が稼いだお金を使う事によって世の中経済を回してもらう事です。


つまりは、稼ぐ力のない子どもや仕事を引退した高齢者に対して市場では全くといっていいほど需要がないのです。


市場価値の高い労働者に対してよりお金を稼ぎ働く意欲を上げるために、よく電車の中で目にする広告はスキルアップ、転職、美容、投資といった内容の広告が多いのはそういった理由があるのです。




まとめると、「金を稼げる人の需要を評価する(金を稼げない人の需要を評価しない)」のが市場のルールとなっています。

それゆえに、金を稼げない人は金を支払えないので金を稼げない人の需要をいくら満たしても、ビジネスとしては成功しにくい。

乳幼児や老人は金を稼げないので、育児や介護の仕事は、多くの需要があっても給料が高くなりにくいのが、市場のルールになっています。


今回は市場から見る、年収の違いについて書いてみましたが、実はこの話には続きがあり、このルールがあるが故に、昨今の少子高齢問題に繋がっているという話もあります。


その問題についてはまた次のブログにて書いていきます。