ゆりが 店をでて 少したった頃…




カラン🎶




「「いらっしゃいま……     」」




「二宮さ〜ん。久しぶり♡♡ 忙しくてなかなか来られなくて〜」





……安斎  、、だ…




「……何しにきた?」




「ヤダ〜 二人とも怖い顔して!! ランチしにきたのに 決まってるじゃない〜。」




「… あんたに 出すランチは、ないから。」




「え〜〜。相葉さ〜ん。意地悪言わないで。 ココからは 手を引いたんだし。恨みっこなし!ね? それに、私 二宮さんのこと 益々好きになっちゃったんだから〜♡」






よくもまあ、あんなことをしておいて
そんなことを言えるものだと感心してしまう。




まーくんが ふぃっと…奥に行ってしまった。




「…あんたに ランチだすわけないだろ? もう帰れよ… 」





「…待ち合わせしてるの。あそこの店のアドバイザーの方と。あ、カフェはやめて、最後まで候補にあがってたイタリアンバルにしたから〜。それならココと競合にならないし。夕方から営業だし。ね? 安心した?」






なんでもいい…



もう関わり合いたくないだけだ…



けど、あそこに店がある限り、うちに寄る気なんだろうな…



それなら ハッキリ言っとくか。





「…ぁのさ、」





カラン🎶





「…いらっしゃいま」




安斎に話すはずの言葉を飲み込んで、
ドアを開けたお客さんに向かってかけた言葉は




「…カズ、、久しぶりね。」




艶やかな笑みに 飲み込まれた…





……… り え  …








「…梨恵さん、、二宮さんと知り合いなんですか?」




「…ふふふ。むかしむかし、ね。」




「え〜意味深。…まさか元カレ 、とか?」




「さあ…どうかしら? …カズ、席に 案内してもらっても?」





「…あ、、ああ 」




安斎は オレとりえの顔を見比べながら複雑な顔している。





「…あそこの席でもいい?」




一番奥の窓際のテーブルを指しながら オレをみる。






「…ああ。…どうぞ。」




案内して テーブルから離れようとすると 
腕を掴まれた。




「…カズ、、」



「…なに?」



「…変わらないわね。相変わらず 素敵。」





余裕たっぷりに笑うとこ…


りえも、変わってない。





「…」




「ランチのオススメは、なに?」





仕方ないから安斎の分も一緒にオススメして
注文を受けた。