目を開けると、、

隣で 二宮さんが私をみていた。



「////////// えっ…」




あのまま 愛されながら…


眠ってしまって…



いつの間にか ベッドの上にいる…




「…おはよ。眠り姫。」



「… あ…あの…」



「…ん。抱っこして 運んで。。寝顔みてた。」




「ご、ごめんなさい…」



「…ん?なんであやまんの?」



「…重かったですか?」



「ん。腕折れそうだった…」



「わっ! ご、ごめんなさ」



「ウソ。あなたを抱けないほど、力なくないのよ…オレ。」



からかうように私を見る二宮さんの瞳の奥は、甘くて 優しい。




もう暫くは…

こんな優しい時間とは、お別れ…




二宮さんの背中に 腕を回す。
胸に ぴったり頬をつける。



この温もりにいつも抱かれてた



「…ゆり。」



頬を胸から離し、二宮さんを見ると…



唇を一度 触れ合わせて



「…ゆり  ちょっと、目、閉じて?」



「…?」



言われるまま、目を閉じる。


二宮さんが 首に手を回して…



えっ…?



「ん。いいよ。」



目を開けると、華奢な可愛いネックレスが 首元で輝いていた。




「…プレゼント。」



「…これ、、百合の…」



「ん。よく分かったね…百合の紋章 ⚜ なんだって。。あなたに、ぴったりだと思って…」 




「…」



びっくりして…言葉が 出てこない。
嬉しくて…戸惑ってしまう。





「……気にいらなかった?」



顔を覗き込む二宮さんに、首を横に振る。



「…びっくりして…嬉しくて…ありがとうございます。」



二宮さんは 照れて笑うと…



「さ、そろそろ起きないと…朝メシ食う時間なくなるから…」




「えっ…」




「最後の日本食よ? とーぶん 食べらんないんだから、眠り姫が 眠ってる間に 作っといたよ。」



フフン…  と、笑う二宮さん。

二宮さんの優しい気持ちが嬉しい。




「…あ、、でも」



「ん?」



「…お昼、『にのあい』で 食べてから 行こうと…相葉さんが「最後の日本食だから、作ったげる。期待しててっ!」って、昨日 言ってくださって…」   





「…」





あ〜〜。

唇が どんどん 尖って…く。


まーくんのバカ、とか、、
ちっちゃい声で 言ってるし…



もう♡
二宮さんが 可愛くてたまらない♡



「にのみあさん♡  朝ごはん ありがとうございます。コーヒーも飲みたいです♡」 




「//////////」




…あれ? 赤くなった? 



突然 真っ赤になる二宮さん。



今まで、拗ねてたのに…




「…どうしたんですか? 顔…耳も、赤いですよ?」



「///// それ、、。」



「…それ?」




「////////// 呼び方、、無意識みたいだけど…凄い破壊力だからね? いつもは、、あの時だけなのに…突然 くるから…」




「…? 呼び方?」





二宮さん…て、呼んだよね?


ん…? あの時?




「あ〜  いーの。いーの。わかんないと思うから。無意識の破壊力ね… コーヒー、いれたげるよ、、行こ。」




手を繋いで、リビングに行くと


テーブルには「 和 」な朝ごはん。



愛情たっぷりの 朝ごはんを食べていると…



「…ゆり。何度も言うけど、夜は危ないから…」



「はい! 気をつけます!」



「…あと、戸締りを 」



「それは大丈夫ですよ、私 一人暮らし長いですから。」




「あとは、、あとは…男は皆んなオオカミだから、、」




「ふふふっ♡♡…にのみあさん♡ お母さんみたいです♡」




「////////// 」





「男の人を 部屋に入れたりしませんよ? 今までだって、そうですし。。…あれ? また…赤く…」



「///// ちょ、コーヒー淹れてくる。」



ん…? なんでさっきから、赤くなるのか分からないけど…



コーヒーを淹れる 二宮さんをじっと…みつめる。



「…///// 穴あくよ? オレ。」




「……」




立ち上がって、、二宮さんを後ろから抱きしめた。



「…ゆり 」




「…二宮さんに、たくさん たくさん色んなことを教えてもらいました。…仕事に向き合う姿勢も、人を信じることも、夢を諦めないことも、、それに…こんなふうに 人を愛することも。。それがどれだけ尊いもので、、自分の力にもなるんだということも…」 




「…ゆり 」 




「今度会う時は、きっと…私 もっともっと成長して、二宮さんに かえしたいです。」




「…んー。それは ちょっと違う。」




「えっ…」




「…もう いっぱいもらってる。……ゆりの真摯なとこ、何があっても前向いて頑張る強さ、いっつも 優しいとこ。癒される可愛らしさ…言ったら、キリないよ。みんな あなたからもらったんだよ? だから、ゆりが オレにいっぱいもらったって思うなら…お互いなんじゃない? 愛し合うて、、そういうものなのかもね…」  




「///// にのみあさん…」




「////////// ダメだ、この人 さっきから漏れまくりで…」




「…えっ? 何か言いました?」




「んーん。さっ、飲も /////」




ふたりで、淹れたてのコーヒーを飲む。




お互いに、与え合う…  支え合う



愛し合う…




二宮さんを見つめて、考えていたら…




チュッ…



って…、されて…




「愛してるよ、ゆり 」






柔らかな日差しの中で 二宮さんが微笑んでいた。