家から全速力で 店に着き、呼吸を整えて中に入ると、風間が 奥を目線で示す。



そのまま奥の個室に近づくと



なにやら…
ゆりを…



きれーだとか 
肌が 光ってるとか



んなの、前からだ!!
今に始まったわけじゃないし!



したら、、

照れまくりな ゆりの かわいい声…




ありがとうございます?
嬉しいです?




ばか、、



なに、、そんなかわいく照れて 
嬉しそうにしてんのよ…






イライラしながら 登場して
イライラをそのまま ゆりにぶつけて…

馬鹿なのは、、、オレだ…




まーくんに 頬を両手で引き寄せられて
内緒話をするような声で 話をされる。




「ご飯食べたらさ、すぐに帰したげる。菜月ちゃんのこと、カズが どれだけ大切にしてるかなんて 菜月ちゃんみればわかるから。満たされて 幸せいっぱいって顔してるもん。カズが 光らせてんだろ、、菜月ちゃんを。」





////////// そりゃそーよ…



大切にし過ぎってくらい
大切なんだから…




でも確かに、
そう言われて改めて客観的にみると…



ゆりは、、
前より断然…綺麗になってる/////




心配そうにオレをみる ゆりの隣に座って
思わず笑ってた…






なんだろ…

感じたんだ。





ゆりの中に、、ちゃんといるんだ。


オレが…




それが今、、初めて分かった。




それに…  オレが 笑ったら、、


ゆりも 幸せいっぱいって顔で 笑ってた。

















もう大分 お腹も満たされて、


そろそろ帰ろーかと 思って ゆりを促すと



翔さんが、


「ん、、そうだ。言うの忘れてたけど、菜月のNY での直属の上司がさ、オレと 仲いーヤツでさ。まあ、結構 誤解されやすいタイプだけど、いいヤツだからさ…安心していいよ。」




「…そうなんですね。専務と仲がいいなんて…なんだか心強いです。」




「…誤解されやすいタイプって? どういう意味?」





「んー。。まあ、、オレが今までの人生で出会ったイケメンランキングTOP3 には、入るんじゃないかな…顔が 整い過ぎてるのと、歯に衣着せぬ物言いのせいで、、クールなヤツだと思われがちだけど、、でも本当は 優しくて あったかいヤツだからさ…って、、ニノ?」





「……よかったね、、イケメンで 優しい上司で。ね、ゆり。会うの楽しみだね。。ゆり。」





「……///// 二宮さん、、静かにヤキモチやいても、2人には、わかっちゃってますよ…」





「んー。別に 妬いてないよ? 」





「もう! 翔ちゃんが そんな話するから! カズがご機嫌斜めに なっちゃったじゃん!」 





「ワルい。。でも、、ま、イケメンTOP2は、ニノと雅紀だから。それにしても、菜月の周りには イケメン揃うね〜 金髪美青年とかも登場したりするかもな。」 





「専務!」
「翔ちゃん!」





「金髪美青年ね…益々、楽しみだね、、ゆり。」





「菜月ちゃん、もう帰った方がいい。これ以上いると、カズが壊れちゃうよ!ほら帰って帰って…」






まーくんに言われて 


ゆりと2人で 立ち上がると




「じゃあな。菜月。思いっきりやってこいよ。」




「はい! 行ってきます! 色々とありがとうございました。あ、相葉さん…」 




「ん? なになに?」




まーくんと なにやら話をしてる ゆり。



オレは 翔さんに、



「……翔さん、、今度 店くるの楽しみに待ってますよ?」





「怖え〜な! アハハハッ〜 」 





笑い事じゃない。
人の心配 増やしたんだから、
翔さんのラテはとーぶん悪魔ラテにしておこう。




まーくんと 話が終わったゆりを連れて、
店を出た。








月が照らす道を、ふたり ならんで歩いた。





なにも言葉を交わすことなく…



繋いだ手に 想いをよせて。



時折 ゆりを見れば…



ゆりも オレを見て



ふたり 微笑みあった