ゆりは、目が覚めてから

赤くなったり、青くなったり...を繰り返してる。



全く...



可愛い/////




けど...


指一本触れてないって言って、
青くなった理由が分からない。


黙り込んで 下を向いてしまってるし...



逆よね? 


安心するんじゃない? 普通は。。





「...ゆり? なに また青くなってんの?...具合悪い?」





「...いえ。」




「いや...だって、、顔 真っ白になってる。気持ち悪い?」





「...違います。.....体は 大丈夫です。」




「んー。じゃあなに?オレにこんだけ迷惑(一晩中寝顔見てるっていう) かけて。  言わないとか、ありえないからね?」 




「..... やっぱり迷惑なんですよね。」




「はい?」




「...いえ。二宮さんの気持ちは分かってます。何も言わないでください。...すぐに帰ります。」




「...えっ?」




ゆりは、ベッドから降りようと正座を崩して、足が痺れたのかバランスを失った。




「...危ない!」




間一髪、ゆりを抱きとめる。



抱きとめたゆりの目から、一雫の涙が零れ落ちた。





「すみません。。バランス崩して、、もう本当に 情けない。」




泣いてしまいそうなのを堪えながら、そう言った。




「...えっ? ...なんで?」




「...正座していたから、足が  」




「そうじゃない! なんで泣いてんのよ?」




「...いえ、、なんでもありません。」




「なんでもないのに、泣かないでしょ 普通。」




「...」




「...言わなきゃ、離さないよ?」




抱きとめた体をそのまま抱きしめた。



わけわかんないよ、ゆり。



思わず力が入ってしまう。




オレ、泣かせるようなことした?




こんなに我慢してたのに?





「...二宮さん、、、ちょっと...苦し...」




その声に慌てて 力を緩める。
でも、胸ん中にいれたまま話した。



「...ごめん。ゆりが 放れてくみたいな気がして。」




「...二宮さん?」




「ん?」




「.....私のこと、、嫌になったんじゃ」




「はい?」




「...あ、、だって。 たくさん迷惑かけて。.....それに、指一本触れたくないくらいだって...」





「...言ってない。」



「えっ?」



「触れたくないなんて、言ってない。触れてないって、言ったのよ?」




「.....それはつまり、私には  そういう魅力がないって.....ことですよね。」





この人、どーゆー思考回路してんの?




「...ふーん。じゃあさ、眠ってる間に 色々したほうがよかったってこと?」 




「そんなこと言ってないです!」



「いや、だってそういうことになるでしょ?あなたの話だと。」




「..... 」




黙り込んで、、止まってる。



んー。



これってさ、、



この感じって.....もしかして。。。




腕を外して、ゆりをみる。




「...ゆり さ、、もしかして、未経験?」




「///////////////」




やっぱり。



顔色だけで わかるから、笑える。




いや、そうなら…



わかりやすく言わないと、ワケわからない誤解をされてしまう。いや、、実際されてる。





下を向いてるゆりの顎を上げて、チュッとキスした。




「...ゆりが大事なんだよ。だから、眠ってるあなたに、触れなかったの。触れたら...オレ、、止めらんなくなりそうだからさ。」




ゆりが びっくりした顔で オレをみる。




「...それにさ、嫌じゃん。寝てる間に色々してさ、朝起きて覚えてませんなんて言われたらさ。傷つくよね、、ゆり との初めてを覚えてないなんて言われたら。.....あとね、眠ってるゆりが、なんだか可愛くて。起こせなかったっていうのも、ある。」





「///////////////...二宮さん♡」



胸ん中に、真っ赤な ゆりが入ってきた。




「 ん?」




「...二宮さんも、、誤解してます。」




「ん?」




「...櫻井専務と話したから、安心したんじゃないんです。」




「...」




「...昨日二宮さんが、、『 会いに行くよ。オレが、ニューヨークに。ゆりが、オレに会いたくて寂しいと思うから。いや、オレが会いたいのかもね?』って、、言ってくれて。」  



「ん /////」




「...なんだか凄く安心したんです。どこにいっても、大丈夫って。二宮さんが、ココにいるから。」



自分の胸に手を当てて、微笑む ゆり。




「...そしたら、急に眠気が出てきてしまって。最近、、あの事があってから、全然眠れなかったからだと思います。でも、まさか お店で 眠ってしまうなんて、思わなかったですけど…」





「...ゆり。さっきの覚えてる?」 




「...? さっきの?」




「責任とって って。」




「...はい。..えーと、、ご迷惑をおかけしたお詫び...ということ ですか? どうしたら、、 」





「そうじゃなくて。...あのさ、、わかんない?」




「...?」




「ゆりが抱きつくから、、下腹部に当たってんのよ?」




ゆりが、下をみる。



さすがに、、分かったみたいで パッと離れる。




「////////// すすすみません。」




「...んーん。逆よ? 」




「...逆?」




「 ...ゆりと、 シタイ 。」




「//////////  そそれは...」




「ん?」




「////////// い  ま  .....ですか?」 




「...ん。いま。」



「...あの...まだ  その...」



「付き合ったばかりだからって、こと?」



「...はい。」



「はい ダメ〜。その理由は、受け付けません。誰だよ、さっき、指一本触れなかったって 傷ついてたのは?」





ゆりを引き寄せ、キス寸前で止める。




「...ね、キスして?」



「////////// 」





ゆりが、チュッと唇に唇をつけて、
すぐに離そうとするのを、頭を抑えて止めた。



離さないよ…




甘く優しく...




唇を重ね合わせて




ゆりの唇が緩んできたところに、シタを忍び込ませる。




途端、体に力が入って...固まってる。




背中に手を当てて、ゆっくりベッドに寝かせる。






キスは 続けたままで...









優しく  しなきゃ…






だけど 一晩中 我慢してたから…





抑えらんない  かも...