重ね合った唇が 熱を帯びてく




オレに寄りかかり
全身を委ねてくる彼女に





「...好きだよ」





長いこと心にあった想いを告げた。





それは今少し前、

彼女がオレに告げようとした言葉と同じだと..
思いたい。





蕩けるような顔していた彼女が、
その言葉で一気に意識を取り戻し 
目を細め 恥ずかしそうに笑った…






その笑顔が...


あまりにも...


可愛いくて...    




視線を逸らした…




「...乗るよ。」




助手席のドアを開け、彼女を促し乗せた。





あんな顔



だれにも 見せたくない。




突然湧き出てきた子供じみた独占欲に 
我ながら呆れた。






それに...





止まらなくなる //////////



彼女の柔らかな感触が残る唇に 
思わず触れた...





自制が効かなくなりそうになるなんて...





初めて...だった










運転席に乗り込むと、
彼女は不安げな顔をして...




「...二宮さん、、怒ってますか?」




と、ワケわからないことを聞いてくる。




でもその真剣な瞳に
 本音が 口をついて出る。




「...あなたがあんな顔するからさ、、止めらんなくなるとこだったのよ、こっちはさ。...分かった?」





前を向いたまま 
彼女を見ないで  少しキツめに言う。



それは自分自身を抑える為だったのに...





「..... 止めないでください。」





「...えっ?」





彼女の言葉に驚き 思わずその瞳をみると...





「 二宮さんが 好きです。...ずっと   」





そう言って



潤んだ瞳の中に オレをうつし




オレの左手を そっと...
宝物でも扱うように 包んできた。








「...ゆり  」








彼女の名前を初めて呼んだ




呼びながら…




ゆりの 頬に 右手を



オレを 好き...だと




ずっと...  と




蜜の様な甘い言葉が発せられた源





その唇を...




もう一度  塞いだ






ゆりの願い通り




もう 止めなかった…





いや、、、止められなかったんだ