朝礼が始まった。


昨日定休だった私と2人の看護師に、
院長から改めて二宮先生が紹介された。


二宮先生は 爽やかな笑顔を浮かべ、
丁寧に挨拶をしていた。





…じっと顔を見つめる。





前にどこかで、会ったことある…?かな?



どこかのセミナー?


誰かの友達だった?



ううん。…思い出せない。




だけど、あの柔らかな笑顔……



どこかで…








あっ……!
リュウといた時!




あの時の!



「あ、わかった!あの時の……」



つい、大きな声を出した私に全員の目が集中した。




「あ、すみません………」




二宮先生は、
口元を押さえて、声も抑えて笑っていた。












私は、院長にジロリと睨まれたが、
申し送りが続けられた。