http://info.hr-party.jp/files/2015/12/NYMSn8Bw.pdf

―2016年1月から、いよいよマイナンバー制 度が始まります。脱税などを防止し、役所手続き が便利になるため、国民に優しい制度のように も見られています。

政府周辺では、「小さく生んで大きく育てる」 というスローガンがあるそうですが、国民の抵 抗感が少ないように入念に進めています。

しか し、黙っていると、国家によるのぞき社会、監 視社会をもたらすところが、マイナンバー制度 の怖いところです。

―具体的には、どのようにマイナンバーが 進んでいくのでしょうか。

最初は、社会保障と税、災害対策に限ら れているのですが、徐々に拡大し、強制化 が進みます。

2016 年 は、申 告 書 などに記 載 するだけ。 2017年からは、健康保険・厚生年金などの書 類への記載が始まります。

ここまでは、大きな 問題はありません。

しかし、2018 年からは、一挙に拡大します。 銀行口座(任意)や、民間分野、医療分野に拡 大します。

ここで、私たちの個人情報の外堀が 埋められてしまいます。 

さらに、2021 年には個人情報の内堀まで埋 められます。

これらの分野に、マイナンバーの 登録義務化が検討されているのです(しかし、こ れには法改正が必要です)。

こうなれば、私たちは 財布の中身、財産、病歴等を見張られ、プラ イベートがのぞかれる社会が出来上がります。

“ 超監視社会”の誕生です。 ―なぜ政府は、ここまで情報管理を進めるの でしょうか?

もともと政府は、「税金が足りないので、もっと 国民から取りたい」という意図を持っており、日 本国民の持つ財産は 1700 兆円を超えている ので、そこに課税したいわけです。

そのために、 国民の財産を丸裸にする必要があります。その 布石がマイナンバーであるわけです。

現に、「財産への課税」「死亡時に財産へかけ る消費税」などの検討がされ始めています。

マ イナンバー制度は、日本を増税国家に導く恐ろ しい制度なのです。―マイナンバー制度では、詐欺事件などさま ざまな問題も騒がれ始めています。

情報流出、セキュリティ対策は当然気になる ところです。

しかし、日本の 99.7% をしめる中 小企業において、マイナンバーの準備が完了し ている比率は 1.3%です(ソリマチ株式会社の調査に よる)。

特に、中小企業においては、対策費用 にかなりのコストがかかるため、重い負担とな ります。なにより、情報はいくら管理をしても漏 れることがあります。

実際に、世界各国では「共通番号」を使った 犯罪が多発しています。 例えば、アメリカでは、女子高生がなりすま しにあい、クレジットカードなど42 もの口座で、 150 万ドル(1億8,000万円)もの借金が作られて いたことが発覚しました。

もちろん彼女自身に は全く身に覚えのなく、どこかで番号を盗み出 されて悪用されたものでした。

アメリカ、イギリス、カナダなどの国では、情報漏洩による犯罪の温床となったため、廃止、 又は、分野別に分けて管理する方法(日本の現状 と同じような方法)へ移行させつつあります。

―私たちは、どうすればいいのでしょう? やはり、真実を知り、声を上げることです。

私は行く先々のセミナーで、マイナンバーに ついてお話しますが、みなさん一様に衝撃を 受けられます。

マイ ナンバーは、一度漏 れれば、 生 涯 悪 用 されかねません。絶 対に止めるべきです。

特に、2018 年以 降の拡大によって、マイナンバーが義務化され ることだけは絶対に阻止しなければなりません。 私たち幸福実現党は、国民運動、社会運動と してマイナンバー制度見直しの声を上げてまい ります。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願 い申し上げます。

小島一郎 1971 年東京台東区生まれ。小学 校から高校まで、埼玉県川口市で 育つ。

1995 年日本大学理工学部 卒業後、宗教法人幸福の科学に入 局。支部長などを経て、2009 年 5月幸福実現党東京本部副代表に 就任。2010 年、幸福実現党幹事 長代理に就任