金曜の夜
金曜日の夜遅く完成した絵手紙に落款(らっかん・四角いハンコ)を押す作業をしていると足元から突然、
「シューーーゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ・・・」という今まで経験したことのない音が聞こえてきました。棚から何かが(大量のパチンコ玉のような連続音)が落ちてくるような感覚です。
落款はかすれても曲がってもいけないので手を離して下を覗くわけにもいかず、なすがままにしていると5〜10秒ほどでその音は止みました。
恐る恐る下を覗くと何も落ちている様子はありません。そして左側のタイヤを触ってみるとなんとペシャンコになっていたのです。
車いす人生初のパンクでした。
次の日の土曜日は特に予定は入っていませんが、日曜日は10時から歯医者の予約が入っておりこのままにはしておけません。
しかし、夜も更けていたの取り敢えずでその日は何もせず寝ることにしました。布団に入り明日のシュミレーションをしました。
①明日土曜日は特に予定は入っていない。
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②朝になったら妻に2階にある予備のタイヤを持ってきてもらう。
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③ずっと使っていなかったから予備タイヤも空気は抜けているはずである。
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④当座は手押し式のポンプで空気を入れて凌ぐ。
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⑤手押し式では十分な空気圧にはならない。
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⑥前から気になっていた充電式コンプレッサー(電動ポンプ)を購入する。
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⑦しかも明日中に届かなければいけない。
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⑧Amazonで買い物をしよう・・・
ここまで考えたところで寝落ちしてしまいました🥱💤
土曜の朝
5時半に目が覚めて昨夜開いていたAmazonを再びチェックし調べこれだというものを決めました。もちろん即日配達してくれるものです。この時ほどAmazonさんのサービスがありがたく思ったことはありません。
起きてきた妻に昨夜パンクしたことを伝えすぐに予備タイヤを持ってきてもらいました。案の定ぺったんこになっていました。
座った体勢で手押し式空気入れで空気を入れるのですがどんなに頑張っても3.8気圧(bar)しか入りません。推奨気圧は7.6bar(写真参照)の半分の値です。
座ったままのポンピングでは体重がかけられないからです。妻にやってもらっても6気圧が限度でした。妻と相談しコンプレッサーを買うことにしました。この状態で1日過ごせば良いだけです。
驚くべき車いすタイヤの
空気圧
ここでタイヤの気圧気についてお話しします。
車いすのタイヤの空気圧は驚くべき高さである。一般的なママチャリはだいたい3気圧(44psi、3bar)くらいが適切となっていて"親指で強く押して少しへこむ”くらいだが、私の乗るアクティブ型車いすは7.6barが推奨されているる。これがどれほど高いかというと、私がかつて乗っていたステーションワゴンのタイヤは260kpa(=2.6bar)ほどであったので車いすタイヤの約1/3の気圧であることがわかる。車いすの細いタイヤで人間の体重を支えるにはこのくらいの空気圧が必要なのだろう。
実際1ヶ月くらいして空気を継ぎ足すと一気にタイヤが軽くなることに毎回驚かされる。それは氷の上を滑るような感覚である。
腕力だけで漕ぐ車いすにとってそれほどタイヤの空気圧は重要なのだろう。
土曜の夜
待ちに待った充電式のコンプレッサーが届きました。
早速取説をざっと読んでバルブに繋いでみました。心配していたバルブとの接続も問題なく30秒ほどで規定の気圧にすることができました。
これで安心して歯医者🦷に行ける😊
しかし、外出先でパンクしたらとんでもないことになっていたなとゾッとしました😱