昨日ショピングセンター内のKALDIの前を通るとコロナ禍で中断になっていたコーヒーの試飲が再開していました。久しぶりにいただきましたが、たったこれだけのことなのにコロナ禍が落ち着いてきたことが本当に嬉しく思いました。
KALDIは通路が狭いので車いすで店内に入るのは勇気がいるのですが、あるものを買うためにちょっと無理をして中に入りました。お目当ての品は店の一番奥にあるワインのコーナーにありました。グリューワイン(Glühwein)です。
グリューワインはドイツ発祥のホットワインワインのことでワインにクローブなどのスパイスとフルーツなどを入れて一緒に温めたもので、11月中旬から開かれるドイツ各地のクリスマスマルクト(マーケット)で飲むことができます。ドイツ語で「グリュー」とは「燃える」「熱を帯びる」という意味です。
ドイツのクリスマスマルクトは
さすが本場というほかない
ドイツに赴任していた時に同僚から「マルクトを回って体が冷えたら飲むといいよ」と教えられたのが始まりでした。たくさんのテントが連なるマルクトの人混みの中を歩いていると日本では嗅ぎ慣れない独特の香りがしてきました。見ると銀色の大きな鍋から漂っているようです。早速頼むと可愛らしいマグカップに熱々の液体を注いでくれました。フーフーしながら飲んでみると今まで経験したことのない味覚とともに確かに体が温まっていくのを感じました。そして心地よいほろ酔い加減は本場ドイツのクリスマスを体全体で感じさせてくれました。
飲み終わったマグカップはお土産として持ち帰ることができ、その年ごとにデザインを変えるので記念に幾つか日本に持ち帰りました。
帰国してしからは日本で飲むことは諦めていましたが、10年くらい前に偶然輸入食品店に置いていることを発見して、すぐさま購入しました。
というわけで昨日はKALDIで買うことにしたのです。
昨夜はクリスマスの料理と一緒にいただくことにしました。鍋に入れ直接火にかけて沸騰しないように温めるのですがコップに入れてレンジでチンすることも可能です。
このマグカップは特にお気に入りのもの
「2000」の文字が見えます。ドイツ生活する最後の冬に飲んだ時のものです。
退職したらまたドイツに行こうと妻と言っていましたが、私が車いす生活となってしまいその約束は簡単に果たせそうにありません。しかし諦めることなく、いつかきっと行くという希望を持ち続けていきたいと思います。
グリューワインに興味のある方は輸入食品を扱っているお店を覗いてみてください。KALDIに行けばまだきっと置いてあると思いますよ❤️