3月1日金曜日の朝は今年度最後の読み聞かせボランティアの私の最終日。

なのにどう間違えたのか7月に読んだ絵本を同じクラスに読んでしまい子供らに「それ知ってるー!」と突っ込まれつつ「再放送です」で乗り切ってしまった。最後に大失敗だったなぁ。

 

そんな金曜日、その足で電車で大阪へ。

一年前以来の大阪駅北側再開発地域。

ここは私の幼いころは国鉄の土地でレンガ造りの建物がいっぱいあって、薄暗いイメージだった。

それも全部なくなり、商業施設と公園計画があるようですがまだまだ更地でした。

 

歩く距離は相変わらずのスカイビルへ到着。

 

時間に余裕ができたので1階にある「OKASHI POWER!」に。

200円追加のタマゴサンドとポテチのモーニングで早めのお昼もかねて。

ポテトじゃなくてポテトチップスが添えてあるのでおもしろい~。

 

頃合いをみて4階にあるシネリーブル梅田へ。

 

 

この日から大阪アジアン映画祭が開催されました。

 

アジア地域の日本未公開作品たちがほかの劇場と時間を割り当てて上映されるのですが、特別上映として1982年の香港映画「烈火青春」が4Kリマスター上映されるというので、2年前の「アニタ」でかなり苦労したので今回はダメモトでトライしたら2列目が取れたのでした。

 

レスリー・チャン没後19年・・・耽美のイメージのレスリーの初期映画でもあるし未見作品だったので楽しみでもありました。

開場前にこのポスターの写真を撮る人も多く、入場行列もできて、完売の名の通り満席でした。

ミニシアターで平日一回だけの上映だもんね。

 

そして・・・その期待の「烈火青春」は「レスリー・チャンの嵐の青春」というタイトルでDVDが出ていたのだと後で知りました。

が、この4Kリマスター上映、大きく私の期待を裏切るトンチキ映画でした。

「嵐の青春」の感想を読んでほんとにそうか?と思いつつも、終了後にX(旧Twitter)を検索したら私と近い事書いてる人もいたのでほっとしました。

 

これ、ほんとホントに4K修復してるの?中盤以降なんて輪郭もよくわかんないし、セックスシーンはほぼ真っ黒で顔がどこにあるのかすら判別できないアナログ画面に思えるのでした。

 

香港のゴダールと称する人もいるパトリック・タム監督の青春映画、が謳い文句でしたが、昭和の言葉を引用すると「ヤマなし、オチなし」・・・を途中までは散文詩的に作ろうとしてるんだろうな、と思ったけど途中からラストに向けて別のジャンルになってしまった変な(香港映画あるあるだけどここまでおかしいのは初めて!)作品でした。

 

主要人物は男女2人ずつで、下層階級のポング(やってる俳優さん、知らない人でした)の庶民的な住まいと家族の下品な会話で始まるけど、12歳の弟が14歳の子を妊娠させたとか変な家族会議で始まるのにこのエピソードは何だったのかで終わってた。

ポングが監視員のバイトをしている市民プールにイケイケな女子グループが来て好き放題してたり。

パット・ハー演じるキャシーはたしかに綺麗だし、やってる破天荒な演技は潔かったけどネ。

 

レスリー扮するルイはおしゃれな部屋で無機質な時間を過ごしているし。

デビッド・ボウイのレコードやポスターで当時の流行感を演出しようとしている雰囲気は悪くはなかったんだけどね。

 

関係性が単純にというか必然性がないまま知り合って恋人関係になってセックス三昧してるポングとキャシーのシーンはニュー・ウェーブというよりポルノだけどなぁ。

フランス映画のような退廃的な雰囲気を目指してるんだろうな、とは思う。思うんだけどね、綺麗とは思えない。

トラムの2階席で乗客がいるのに好き放題して、取ったパンティを窓から放り投げたり、つながったまま降りてったり・・・ナニやってんだ(--;)って感じ。

 

ルイがお金持ちの設定なのでそういう事のあとに集ってるので話が続いてるのかどうかサッパリわからない。

友達だったわけでもないけどお金持ちのルイの家に集まって「あれ?この2人はカップルじゃないよね?」って二人がベタベタしてたり。青春の自由奔放とバカップルの集いは違うと思うんだけどな。

 

夏の日の若者だけの別荘の雰囲気はCMとかのシチュエーションならおしゃれだね~と思えるんだけどね。

いきなり子豚を女の子が抱いてきたり、ボートに青いペンキを塗ったり・・・。

 

ルイの恋人になるイップ・トン演じるトマトが何考えてるのかサッパリ共感も理解もできなくて気が付いたらいっしょに過ごしてるし。それよりイップ・トンが私の知ってるイップ・トンの顔と全然違ってたので今レビューを見てイップ・トンが出てたの?とびっくりしました。87年ごろに観た映画のころと雰囲気が変わったのね。

途中から出てくる日本人が当時人気のあった山口小夜子に寄せたファッションなのだけどどこの国の方が演じてたのかどう見ても女装したマースにしか見えなかった。

キャシーの元カレも日本人で連合赤軍の逃走犯という設定で、マース似の女性はその元カレを粛正しにきたヤバい組織の人間で、いきなり刀をみんな持ってて惨殺しまっくてのラストに、「劇終」の文字が出たときに思わず声に出して

「ナンジャコリャ?」って言っちゃいました。

 

途中で一番前の席のおじさんが大きないびきをかいて寝てるのが・・・本来ならムカツくはずなのに「おじさん、気持ちわかるよ、私たちも真面目に内を観てるんだろうね・・・」と、心の声で失笑しましたとも。

 

 

終わったあと、口直ししたい!しかもこの作品は映画祭均一料金だったけどこの日は映画サービスデーだったんだよ~、「テルマ&ルイーズ4K」が3時半からあるみたいだったけど、もう4Kってタイトルに付いてるのに4Kじゃない画面ばかりの関西の上映にはウンザリしてきたのであきらめてグランフロントに行きました。

 

関西だからなのかなぁ、東京で4K上映されても東京でしか見られないのはやっぱり円盤にして買ってね、の結果になるんだろうなぁ。

ここ数年4Kリバイバルで画面が美しくなったと思える作品にまだ再会できてない。悔しいな、関西。

 

グランフロント大阪の紀伊国屋書店に寄りました。

すぐそこの梅田にも紀伊国屋書店があるのにココにも支店があるのね。

 

漫画家さんたちによる同人誌みたいな商業誌が今回発売されて、ここで買ったらオリジナルのカバーが付いてくるのだそうな。

特設コーナーがあった。

古本屋さんじゃなくて書店に全巻置かれてるのはすごいと思いますよ。

 

複製原画のギャラリーがあって、コミックスよりサイズの大きい原画の雰囲気を堪能できるようになってました。

 

 

あ、コレ息子の好きなアニメのだ。スタンプ押そうと思ったらインクが乾いてました(^^;)

 

大好きな林明子先生の「こんとあき」が・・・読み聞かせの私の十八番だったんですが、こんなに人気作品で推しキャラクターになっちゃって・・・しかも看板が「スパイファミリー」と並んでてムネアツ・・・。

 

安野モヨコ先生が御主人でもある庵野監督のネタを描いてた「監督不行き届き」の続編が出てたみたいで色紙が~。

 

ランチをどこかで食べようと思いながらも中途半端な時間になったのとあんまりおなかが減ってないので阪神のスナックパークでちょぼやきを立ち食い・・・

 

第3ビルの地下にあった古書店が私世代の嗜好にどんぴしゃなラインナップで思わずここで30分くらい過ごしてたかも。

 

 

ルクアのバル地下で食べようと彷徨ってた時に見つけたプレートを結局夫の分と買って晩御飯のお土産に。

コレ持ち歩いてたから重たかったのか(^^;)

 

 

そんな3月1日金曜日でした。