「初めて買った漫画おぼえてる?」
買ってもらったんじゃなくて、自分のおこずかいで買ったのなら多分コミックス。
お年玉で近所の本屋さんのコミックスのコーナーにあった山岸涼子先生の「ひまわり咲いた」と「ラグリマ」を買ったのが最初かも。
「ラグリマ」が子供ながら琴線に触れたというか、マンガを読んで初めて号泣しました。
読み返すたびに涙があふれてあふれて。
これでした。この表紙。
奴隷として売られたマリアの報われない不幸な話しで、最後は病気で死んでいく悲しい話しでした。
初恋になるご主人がギターで弾いている曲に心を癒される。
最後の地でこの曲を聴きながら死んでいくシーンが悲しくて悲しくて。
「ラグリマ」は曲のタイトルだったんですね。
どんな曲なのかは読みながら想像しましたが、何十年も経った大人になってから初めて聴きました。
途中からせつなくなるメロディラインにまた泣きそうになります。
「ラグリマ」、もう一度読みたいけど、先月まんだらけで見かけた時は希少本コーナーのケースに入ってて4桁になってました(;;)
りぼんマスコットコミックス版は一度処分しちゃったのですが、十代の頃に白泉社の花とゆめコミックスから山岸涼子先生の初期傑作集として再販されて、また買ったのですが。
二十代の頃に手元の漫画が多すぎておく場所もなくなってきたということでまた整理して古書店に売っちゃったんですよね。バカバカ。
あれから30数年・・・画像でちょこっとだけどなたが一部流してたのを眺めました。
そのページだけでももう午後は泣いてしまいました。
漫画を読んで泣く、のは何作かあるけどそう多いわけではないです。
思いつくのはこの「ラグリマ」と逢坂みえこ先生の「ベルエポック」の中のあるエピソードと、羽海野チカ先生の「ハチミツとクローバー」のラストと「三月のライオン」のあるエピソード。大人になってからのは自分を重ねるエピソードからですね。
「ラグリマ」みたいに悲哀に感情を揺さぶられて泣くのはこれが最初で最後かも。
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