第一次アニメブーム真っただ中の昭和でした。

「円卓の騎士物語燃えろアーサー」が始まったのは。

1979年9月9日の日曜夜7時!サザエさんのあとですよ、点けっぱなしにしてたら始まるロボットアニメの時間帯でした。

 

プロデューサーはこの時間帯枠を遡っても「SF西遊記スタージンガー」「惑星ロボダンガードA」「UFOロボグレンダイザー」「ゲッターロボ」「マジンガーZ」を担当されていた勝田稔男氏。

その流れを中世ヨーロッパを舞台にした「円卓の騎士」をからめたアーサー王伝説をヒーローものに設定したのがこれ。

前回の「スタージンガー」も「SF西遊記」と冠を付けているだけに、設定を西遊記からなぞらえてました。

「スタージンガー」は1978年6月、日本で「西遊記」と聞いて堺正章の人気ドラマありきとピンと来るものが1978年10月から。

夏目雅子の三蔵法師で女性が法師を演じるのが話題だったので、三蔵代わり(?)のオーロラ姫はインスパイアされたものだとずっと思ってたのですが、「西遊記」より1クール以上早く始まってたので偶然だったようです。

 

そんな流れでの騎士物語。これ、後年の「コードギアス」みたいにメカがらみだったらおもちゃも作られたりして違ってたかもしれないですよね。

いや!東映ヒーロー路線を「テレビまんが=読書の世界への足掛かり」にしようとしたのかどうかはわかりませんが、悪王と魔女。魔法使いと神剣。これは行けると踏み切ってくれたのかもしれません。

 

そんな時代の作品なのに、レンタルビデオブーム時代にも発売されず。

DVD,Blu-rayもどんどんマイナー作品が日の目を見る時代になっているのに、タイトルしか知らないという人の多いのにお声のかからない埋もれ(?)ている状態の「アーサー」ですが、放送当時はアニメ雑誌もとりあげてくれたりしたのですよ。

後発雑誌でしたが「スクリーン」の近代映画社から発刊された「ジ・アニメ」の表紙もありました!

 

キャラクター原案は漫画家の御厨さと美氏ですが、キャラクター設定およびメイン作画監督は野田卓雄氏。

タッチ的には「キャプテン・フューチャー」っぽい。

 

が!コレを見返すまですっかり忘れていたのですが、放送前までのタイトルはとってもシンプルな仮題だったのですよ。

「アーサー騎士団(ナイツ)」!!

こっちの方がスマートでヒーローものっぽいのに。

でも、敢えて「円卓の騎士」を冠にしたんですよね。

 

放送前のアニメ雑誌より。

これは「アニメージュ」

野田さんの絵がキャプテン・フューチャーっぽいです。

 

演出の明比さんのコメントからして、対象は私らで間違いはなかった様子。

 

これは「ジ・アニメ」っぽい。

 

明比氏、こちらでも同様の思いを語っています。

 

一年前の40周年の時に綴った自分のブログをリブログ↓

今回は去年写真に撮ってなかった分をお披露目。

ネットのなかった当時、この放送予定内容を情報源に友達とあーだこーだと予測しながら放送を待ちました。

ガッチャマンは続編の方が同時期でした。

 

こっちの形式は「ジ・アニメ」の方かな?

 

「アニメージュ」は作画監督と演出のお名前も表記してくれてます。

 

本誌を処分する時に縦長の「アーサー」の部分だけ残してました。

 

 

読者の質問欄にも名前があがってました。

 

読者投稿のページに、慣れないカラーイラストを描いたのを載せてくれたのは「アニメージュ」だったかな、「ジ・アニメ」だったかな。

が!やはり内容的にチビッコ向けじゃなかったのが致命的だったようで視聴率が低迷。

上からのお達しで、打ち切りは免れたものの路線変更を余儀なくされて、剣と魔法の世界から離れて、バイキングならぬ「ザイキング」を征伐する旅に出る「白馬の王子」編にシフトチェンジしてしまいます。

 

水戸黄門のように身分を隠して、アホっぽいふりをして、大食いのボスマン(声:大塚周夫)と、やんちゃな少年ピート(声:山本圭子)とオウムと犬と諸国漫遊の話しに(;;)

ザイキングに襲われた村の人を守るために隠密で付いて来てる白馬ペガサスを指笛で呼んで、白馬の王子に変身して戦う・・・と、いう

私ら、何を見させられてるんだろう?なチビッコ向けになってしまったのでした(;;)

主題歌はささきいさお大王から、変身ヒーローものの多い水木一郎アニキが

「ぶっとく、ぶっとく生きよう♪」

と、唄う歌詞に(;;)

エンディングはバロック調のミッチ堀江美都子さんから、童謡風の唄い方で大杉久美子さんが、

「し~ろいお馬はどこで待つ♪」

に・・・(^^;)

 

それでも、何かを期待して見続けておりましたとも・・・

 

 

 

しかし、皮肉なことに、「白馬の王子」へ変更告知のあと、「円卓の騎士物語」の方が「文部省認定作品」に決定したので、最後の数回のOPの時にテロップが映し出されていました。

この告知がもう一か月くらい早ければシフトチェンジにならなかったかもしれません・・・。

 

 

 

「ジ・アニメ」は「アニメージュ」のライバル誌でしたが「アーサー」を取り上げてくれる回がこうやって数度あったので感謝です。

 

 

 

 

 

夏休みの「東映まんがまつり」は1時間強の長編アニメーション(名作もの)をメインに、テレビで放映中作品の特別編を併映しているのですが、「スタージンガー」を最後に日曜7時路線は作られませんでした。

1980年の夏休みに「アーサー」がかからない!と嘆いてたのですが、よくよく考えると、メインの名作ものが「白鳥の湖」。

スタッフのほとんどが「円卓」スタッフだったので・・・

 

もう、王子ジークフリートはアーサーっぽい。声は志垣太郎さん!アフレコ経験もアンドレですよアンドレ。

黒鳥のオディールのビジュアルは魔女メデッサの娘メディアと色指定もそっくり。魔王に関しても同様。

 

 

友達がビリッとちぎってくれた「少女フレンド」の一ページ。

ひゃ~!!もうこの時代にブームに乗っかった人には涙が出そうに懐かしいお方たちじゃないでしょうか。

池田昌子さんはもうお姿を見せて下さらなくなりましたよね。

水島裕さん、めちゃめちゃ女の子に人気でしたが、サモ・ハンキンポーがアタリ役になったおかげで今はカンフー映画ファンメンズの定番声優さんに。

 

神谷さんが若い~(^^)

 

アニメキャラクターの人気特集とか作画監督さんの色紙プレゼントのページから切り抜いてました。

左下はノベライズ版のPR用の定期入れサイズカレンダー。

 

 

雪印からアイスクリームも出てました。

もちろんパッケージ保存!!・・・のはずが袋が何種類かあったはずなのにひとつしかないあせる

 

このアイスでオリジナル絵本の懸賞もありました。もちろん出しました!!

 

当選しましたよ!!

これの写真は1年後の42周年のネタにとっておきます(^^)v

 

住友生命がスポンサーだったっけ~?忘れてます。

この冊子、友達がくれました。

 

なかなかPRしてたはずなんですよね~。

 

テレビガイドの役割まで!!スバラシイ。

 

 

このあたりなるとアーサーは関係ないけどカットとして登場。

 

アーサー先生のお言葉、的な。

 

もうお姉さんでしたがこんなのまで買ってましたよ~。

 

まとあて、ってアーサーにも当てちゃうんかいっ!

 

しかし・・・ぬりえとしては子供には楽しくなさそうな・・・

 

なぜかメデッサの隣のページにギネビア姫のお父さんまで。

 

人気のトリスタン様でさえ甲冑姿(--;)

 

塗ってて楽しいと思えないんだけどねぇ。

 

工作の剣・・・トリスタンにも当てるんですかいっ!

 

100円より値上がりしてる時代でした。

 

「アーサー」のキャラクター原案を担当した御厨里美氏が「冒険王」に連載してた漫画版があったんですが、絶対コミックスになると思ってたのですが、途中までだったようで出てないのです。

おこづかいも少なかったのでまさか買うわけにも行かなかったのでマボロシのまま・・・。

少しだけ持ってる方がコピーを試みてくれたのですが、昔の雑誌は色付きのわら半紙に色インクだったので、うまくコピーができず。

しかも、当時はコピー代50円だったしね。

見開きのこのページだけ失敗だけど、ていただけました。

 

未完でいいから発売してくれないかなぁ・・・。

 

去年も書きましたが、高校生の頃にファンクラブ作ってパロディカットとか描いてました。

原稿が出てきた。

友達の描いた裏表紙はパーシバルの妹のマリーネね。

 

サークル名が「ログレス統一後援会」で、会誌が「キャメロット・カンパニー」で、会報が「キャメロット通信」懐かしいなぁ~。

解散記念にみんなの住所録作ったというアナログでいて個人情報なんてことを言わなかった時代。

もう、この住所に住んでなかったり、苗字が変わってたり、この世にいなかったり・・って仲間が50人以上集まってました。

 

懐かしいなぁ。

 

資料はテレビ画面からの接写。今もスマホで試みますが、昔は上手く写ってるかどうかが現像に出して出来上がるまで確認できなかったんですよね。

脇キャラのケイ兄さん♪

出番が多いなと思ったら殺されるフラグだったというアニメあるあるも、この頃から学びました。

私がファザコンだからか、こういうお兄さんキャラにホレやすかったですね~。

 

男の子の声の多い間島里美さんの演じたフィーネ。かっこよくて好き。

素敵でしたと、ファンレターを出したらお返事をくださいました(^^)v

 

いつもいい人の声の古川登志夫さんが悪役を受け持ったペリノア。

めっちゃキーパーソンっぽかったのに、白馬編になる手前にあっさり殺されたという・・・

 

 

作品を作って下さったチームの皆さんは私らの親世代・・・

鬼籍に入られて行かれた方も多くて不思議はないのですが、改めて、まだまだこの作品を大事に思っていることが伝わればいいな、と思って今年もいっぱいタイムカプセルを開けました。

 

ログレスの世界観は違う所で有名になってますが、この作品が存在してたことを皆さんも忘れないでくださいね。