「トッカイ」(不良債権特別回収部)
あのバブルの原因にもなった住宅金融専門会社の破綻と
その処理のために......
という実際にあった話。
まだ途中ですが、当時の世相がしっかり描けてます。
喫煙に寛容な社会、
パソコンとワープロ専用機が共存して、
そのワープロ専用機がブ厚い!
今のノートパソコンの3倍は優にありそう。いや、もっとか?!
当然、使うのはフロッピーでしょう。
さらにパソコンのディスプレイはCRTだし。
ケイタイはもちろんスマホではなく、携帯電話。
それもアンテナを伸ばして使うタイプ。
そして女子社員に対するあの態度。今なら完全に
セクハラで訴えられているでしょう。
当時の僕は20代後半から30代の半ばでした。
リアルにニュースで見たのか聞いたのか、東京の繁華街での
週末の夜にタクシーを捕まえるときは、一万円札をヒラヒラ
見せないと停まってくれない。
という事を知ってびっくりした覚えがあります。
今にして思えばバブル破綻の直前、30代半ばのころに
北海道へのUターンを考えたことがありました。
仕事がきっかけでパソコンに興味を持ち、個人でもパソコンを
買い、情報処理関係の資格をいくつか取りました。
で、
「これからの日本社会は情報処理技術者がウン万人不足する」
な話を真に受け、札幌はそういう会社が集中している?
オレでもなんとかなるんじゃないか?
と
それ専門の求人雑誌を見つけ、資料請求のハガキを何十枚と
送りましたもん!
一回だけ直接電話が来たことがありましたね。
そしてバブルが破綻。当時は会社の独身寮を出てアパート
暮らしでした。そこに全く知らない差出人からの封書が
次々に届くんですよ。
手書きではなく、宛先も差出人も印刷の。
最初は「一体誰だ?」と思いましたもん。
要は、お断りの連絡でした。
「社会情勢を鑑み、中途採用は行いません」と
来るのは全部個人名でした。内容がアレだからそれなりに
気を使っていたんでしょうね。
まぁ、異常な時代だったんでしょう。
「山手線の内側の値段で、アメリカがいくつも買える」
「資源の無い国が、有る国に対して何言ってんだ!?」
ですよ。
誰もそれに気が付かなかったのか、気が付いたけど流されたのか
異常ですね。