それから、何度と無く休憩室で会うようになり…食事に、誘った。
シニョンは、恥じらいながら…
「…は、はい…」と、答えた。
俺とシニョンは、これをきっかけに付き合うことになった。
休日は、映画を見たり…遊園地で遊んだり…会社の帰りに、飲みに行ったりと…デートを、重ねた。
酒は、弱く…進めると、嫌とは言わず飲んでいるが…顔が熱り、直ぐに酔っ払っていた。
そんな所が、無性に可愛く感じた。
そんな時、俺にも客が付き始め…忙しくなり、会う事がままならない日が多くなった。
あの日も、夜遅くなり…今日のような、雨が降っていた。
残業でお腹をすかせ、雨をよけながら駅から走り帰ると…
部屋の前で、蹲っているシニョンが…
「どうした」と、声を掛けると…
「ごめんなさい」と、泣き顔で俺を見た。
「待っていたのか」
「うん」と、頷くシニョン
「馬鹿だな。寒いのに…」と、言いかけた時シニョンは俺に抱き付いて来た。
俺は、そのまま抱きしめた。
シニュンを部屋に入れ…暖めた牛乳を差し出すと…
「本当に、ごめんなさい」
「謝らなくていいけど…」
「もう、しないから…」
「そうだな。…この頃、忙しくてあえなかったもんな。俺こそ、ごめんな」
「うっ、ふふふふ」と、シニョンが笑った。
「どうして、笑うんだ」
「お腹…鳴ってるよ」
「あっ、…お腹、空いてたんだ」
「何か、作りましょうか」
「えっ、…作れるの」
「もう~、馬鹿にしてる」
「ごめん、ごめん…じゃ、お願いするよ」
「はい」
材料の無い冷蔵庫から、有り合わせでチゲを作ってくれた。
「美味しい」と、聞かれ…
「美味しいよ」と、…答えた時のシニョンの嬉しそうな顔が…今も、忘れられない。
<女って、こんなに可愛いんだ>と、初めて思った時だった。
俺は、その時…
「今日…泊まる?」と、…口走っていた。
「… 」
「あっ、…あ、ごめん」と、慌てて言うと…
「うう~ん、そうじゃないの」
「えっ」
「今日、ユチョン先輩の女になれるんだ…と、思うと…」
「… 」
俺たちは、この夜…結ばれた。

