アルはもう一機のザクに目を配りながら闇雲に向かって来るザクに狙いを定めた『コイツ位は…』
アルは負ける積もりは無かったが勝てるとも思って居なかった、恐らく死ぬんだろうとさえ思っていた、だが不思議と恐怖は感じなかった
『ヤッパリ死にたがってるのかな…』
少し前に言われた言葉を思い出した、君は死にたがってると
『名前…何て行ってたっけな…』
当然それがアルの方に隙を生んだ、突っ込んで来たフラウを避けた背後にフレアのザクが視角から近づいていた
「落ちろっ!この擬きがっ!」
フレアは叫びヒートホークを振りかざした
『これが僕の死なんだ…』
アルが思って目を閉じた、バーニィの顔が浮かぶ…が、一筋の閃光が振り上げたザクの腕を吹き飛ばす
「なっ!?」
フレアは絶句する、二機のモビルスーツが近づいている事をアラートが告げていた、少し前からなっていた様だった
「フレア!」
フラウはフレアのザクが撃たれた事で正気を取り戻し、近づくモビルスーツにマシンガンを放った
「ここまでかっ!フラウ!退くぞ!」
フレアは作戦の失敗を悟り撤退を決めた
その場から離れるフレアにフラウは威嚇射撃をしながらフレアに続く、フレアに追いつくとその機体に肩を貸すように寄り添う
「ごめんなさい…私のせいで…」
フラウは今にも泣き出しそうに話した
「気にするな…俺のミスだ」
そう言ってフレアは歯ぎしりした
『全て自分の甘さが生んだ事だ…しかし…』
フレアは全身に信じられない程の汗をかいていた、全く此方の攻撃が通じなかった得体の知れないモビルスーツに戦慄を覚えた
『まるで…感情の無い亡霊の様な…』
フレアはチラリと後方を見てあのモビルスーツが追って来ていない事を確認した安堵した
アルは呆然としていた
「死んで無い…のか?…」
まるでその事を願って居ない様な口調にアルは自分の心の闇を知った、バーニィが死んだのは自分のせいだと思い、そんな自分には生きている価値は無いと…
「アル!大丈夫?!」
サラの乗る機体が近づく
「ごめんなさい!私のせいで危険な目に…ごめんなさい!」
サラの言葉にアルは突然、現実に引き戻され身体中が震え出した、
「サ…ラ…大丈夫…生きてる…僕は…死にたい訳じゃ…無いんだ…」
サラの声は自分のもう一つの心を気付かせてくれた
三人は船に戻った、アルのモビルスーツはユニットの噴射剤もほとんど残っておらずサラとアリサのモビルスーツに引っ張って来て貰っていた、格納庫に入ると隔壁を閉め空気が満たされる、普段はメンテナンス時のみなのだがアリサのザクが被弾していたのだ
「ついて無い!あんなメチャクチャな弾に当たる何て!」
弾はコックピットの近くに被弾しており扉の故障で開かなくなっていた、
「危なかったですよ!もう少しずれてたらコックピット直撃ですよ!」
先ほど入れ替わったパイロットが工具を持ちながらザクの腰の辺りに飛び付いた、それと同時にドタバタと
「アル!無事か!」
と博士
「サラ!アリサ!何をしとるんじゃ!」
と先生が飛び込んで来た
「うん、大丈夫」
そう言ってアルはモビルスーツの扉を開く
「そうか…ホントに良かった…」
博士はホッとしてその場に座り込んだ、するとサラのモビルスーツの扉が開きサラが飛び出して来てアルに抱きついた
「ごめんなさい!アル、巻き込んでしまって…何処も怪我してない?」
そう言うとサラはアルの顔を見上げる、しかしアルはサラと顔を合わせようとしなかった、サラはアルの仕草で気が付きアルに自分の手をアルに見せた
「エヘヘ…そうだよね、こんなの気持ち悪いよね…」
サラは悲しげに自分の手を見つめた
「いや…その…」
そんな二人の様子でアリサはサラの気持ちを感じ取った
「サラ…」
するとコックピットが開きアリサはゆっくりとサラの元に向かった
「あの…サラ…その…」
アルは手足に気が付き驚いたが違う所に目が行ってしまう
すると様子を見ていた先生が近くに合ったビニールをサラに羽織らせアルを見てニヤリッと笑う
「アル君と言ったかの、君は手足以外の所が気になる様じゃな、若いの~」
それを聞いてサラはハッとして近くに来たアリサはムッとなる
「ごめんなさい…」
アルはそう言うと顔を真っ赤にした
「私のサラの何処を見てた—!」
アリサが近くに置いてあったスパナを握り飛び掛かる
サラは自分の着ているのが下着だけだったのを忘れていた
「良かったの、この子にその手足が余り気にならん様じゃな」
先生はサラにそう言うと軽く頭を撫で続けた
「もう少し胸が大きくなれば完璧じゃ」
ニコリと微笑む先生にニコリと微笑むサラが間髪入れず先生の水無月に肘を入れる
「ふっ?!」
緊張のほぐれたサラは先生の息の抜ける様な声を聞くとアリサにキッチリ首を決められているアルに近づき
「アルの猿~」
そう言ってにっこり笑った、その笑顔をアルは薄れて行く意識の中で見ていた
『あぁ…この人…ホントに殺す気だ…』
アルはアリサの胸で落ちた
「あぁ~絞まんないな~」
女性は、ぼやきながら艦長席の小さなテーブルに顎を乗せた
「クリス艦長~すいません、トイレ良いですか?」
若い操舵手が手を上げた、クリスと呼ばれた女性は渋々と顔を上げて
「今、自動航行中よね…行って良いよ、でも休憩から帰って来たばかりなんだから、ちゃんと済ませて起きないよ~」
そう言ってまたテーブルに顎を乗せた、操舵手は軽く頭を下げ、そそくさと出ていった、クリスはブリッジを見渡した、
『絞まる分けないか
私からして緩いしな…あっ、あの子寝てるな…』
通信士の首が時折カクンッと折れ曲がるクリスは溜め息をつき
『テストパイロットの次は艦長代理ってか~、この作戦だって只のお迎えだもんな~』
今回クリスはサイド6へ亡命中の一行を新造船のテストを兼ねて航行中であった、一年戦争からティターンズと言う怪しげな組織が設立され連邦内部に不穏な空気が流れる中、ジオンの残党の反撃も一部に集中するに留まりサイド6への道程はここまで何事も無く、加えてクルーの大半が若い新人であり、育成目的の実地訓練を兼ねてい為、初めての緊張感は有るもの
『遠足みたいだな~』
極地で戦う仲間に申し訳ないと思いつつ和やかな艦内の雰囲気にぼんやりしていた、すると
「クリス艦長!何をやってるんですか!」
そう怒鳴りながら一人の女性が先ほどの操舵手の耳を引っ張ってブリッジに入って来た
『げっ
先生だ…』
クリスは作り笑いをして
「プリシラさん~お休み中だったんじゃ無いですか~?」
ご機嫌を伺うように尋ねた
「こんな状況じゃ、おちおち寝てられません!」
そう言って操舵手を戻るよう促す
「実地訓練中ですよ!もう少しシッカリして下さい!」
至極最もな言葉にクリスは
「すいません…」
カクンと頭を下げた
プリシラは更に続けた
「この船は、まだまだ完成していないデリケートな船何です!もう少し気を使って頂かないと、何かあったら困ります!」
プリシラはアナハイムから出向してきた技術者であり、クリス達が乗船する船は連邦政府に納品する前でまだ所有権はアナハイムにあった、つまり船の全権はプリシラにありクリスは御飾りの様な物だった
「今回、軍の要請でお貸ししていますが 、目的はあくまでラヴィアンローズでの最終調整です、それまで船の舵はキッチリお願いしますね!」
そう言い残すとブリッジを出ていった、しんと静まり返ったブリッジで操舵手が呟いた
「あの…すいません」
「良いのよ…気にしないで…」
そう言ってまたテーブルに顎を乗せた
『うぅ…この年で本気で怒られた…だいたい何で私が艦長なのよ~』
情けない気持ちでクリスは少し泣きそうになった
アル達はコロニーに戻っていた、最初コロニー側は入港を渋っていたが連邦からの要請とジオンの攻撃を退けた事で一応の危機は去ったと判断して入港を許可した、だがサラ達のモビルスーツはOSの電源を切られた上、機体を黄色いテープでぐるぐる巻きに去れていた、コックピットの入口には《許可なく使用するべからず!》と貼り紙か張ってある
「うぅ~私のザクが~」
アリサはモビルスーツの前に立ち尽くしていた、その横でサラはアルと博士が変なモビルスーツを船から下ろす作業を見ていた
「よく見ると可愛いな…」
そう言ってアルに近づき
「ねぇアル、コレ名前は何て言うの」
サラの問いにアルは困った様に答えた
「ぼ…ボールガンダム…」
すると博士が横から顔を出して自慢気に
「略してボルダムじゃ!」
と話した、
「ふ~ん…」
サラはチラリとアルをみやり
「センス無いね」
とキッパリ言い放った、その言葉にアルは苦笑いするのだった
アルは負ける積もりは無かったが勝てるとも思って居なかった、恐らく死ぬんだろうとさえ思っていた、だが不思議と恐怖は感じなかった
『ヤッパリ死にたがってるのかな…』
少し前に言われた言葉を思い出した、君は死にたがってると
『名前…何て行ってたっけな…』
当然それがアルの方に隙を生んだ、突っ込んで来たフラウを避けた背後にフレアのザクが視角から近づいていた
「落ちろっ!この擬きがっ!」
フレアは叫びヒートホークを振りかざした
『これが僕の死なんだ…』
アルが思って目を閉じた、バーニィの顔が浮かぶ…が、一筋の閃光が振り上げたザクの腕を吹き飛ばす
「なっ!?」
フレアは絶句する、二機のモビルスーツが近づいている事をアラートが告げていた、少し前からなっていた様だった
「フレア!」
フラウはフレアのザクが撃たれた事で正気を取り戻し、近づくモビルスーツにマシンガンを放った
「ここまでかっ!フラウ!退くぞ!」
フレアは作戦の失敗を悟り撤退を決めた
その場から離れるフレアにフラウは威嚇射撃をしながらフレアに続く、フレアに追いつくとその機体に肩を貸すように寄り添う
「ごめんなさい…私のせいで…」
フラウは今にも泣き出しそうに話した
「気にするな…俺のミスだ」
そう言ってフレアは歯ぎしりした
『全て自分の甘さが生んだ事だ…しかし…』
フレアは全身に信じられない程の汗をかいていた、全く此方の攻撃が通じなかった得体の知れないモビルスーツに戦慄を覚えた
『まるで…感情の無い亡霊の様な…』
フレアはチラリと後方を見てあのモビルスーツが追って来ていない事を確認した安堵した
アルは呆然としていた
「死んで無い…のか?…」
まるでその事を願って居ない様な口調にアルは自分の心の闇を知った、バーニィが死んだのは自分のせいだと思い、そんな自分には生きている価値は無いと…
「アル!大丈夫?!」
サラの乗る機体が近づく
「ごめんなさい!私のせいで危険な目に…ごめんなさい!」
サラの言葉にアルは突然、現実に引き戻され身体中が震え出した、
「サ…ラ…大丈夫…生きてる…僕は…死にたい訳じゃ…無いんだ…」
サラの声は自分のもう一つの心を気付かせてくれた
三人は船に戻った、アルのモビルスーツはユニットの噴射剤もほとんど残っておらずサラとアリサのモビルスーツに引っ張って来て貰っていた、格納庫に入ると隔壁を閉め空気が満たされる、普段はメンテナンス時のみなのだがアリサのザクが被弾していたのだ
「ついて無い!あんなメチャクチャな弾に当たる何て!」
弾はコックピットの近くに被弾しており扉の故障で開かなくなっていた、
「危なかったですよ!もう少しずれてたらコックピット直撃ですよ!」
先ほど入れ替わったパイロットが工具を持ちながらザクの腰の辺りに飛び付いた、それと同時にドタバタと
「アル!無事か!」
と博士
「サラ!アリサ!何をしとるんじゃ!」
と先生が飛び込んで来た
「うん、大丈夫」
そう言ってアルはモビルスーツの扉を開く
「そうか…ホントに良かった…」
博士はホッとしてその場に座り込んだ、するとサラのモビルスーツの扉が開きサラが飛び出して来てアルに抱きついた
「ごめんなさい!アル、巻き込んでしまって…何処も怪我してない?」
そう言うとサラはアルの顔を見上げる、しかしアルはサラと顔を合わせようとしなかった、サラはアルの仕草で気が付きアルに自分の手をアルに見せた
「エヘヘ…そうだよね、こんなの気持ち悪いよね…」
サラは悲しげに自分の手を見つめた
「いや…その…」
そんな二人の様子でアリサはサラの気持ちを感じ取った
「サラ…」
するとコックピットが開きアリサはゆっくりとサラの元に向かった
「あの…サラ…その…」
アルは手足に気が付き驚いたが違う所に目が行ってしまう
すると様子を見ていた先生が近くに合ったビニールをサラに羽織らせアルを見てニヤリッと笑う
「アル君と言ったかの、君は手足以外の所が気になる様じゃな、若いの~」
それを聞いてサラはハッとして近くに来たアリサはムッとなる
「ごめんなさい…」
アルはそう言うと顔を真っ赤にした
「私のサラの何処を見てた—!」
アリサが近くに置いてあったスパナを握り飛び掛かる
サラは自分の着ているのが下着だけだったのを忘れていた
「良かったの、この子にその手足が余り気にならん様じゃな」
先生はサラにそう言うと軽く頭を撫で続けた
「もう少し胸が大きくなれば完璧じゃ」
ニコリと微笑む先生にニコリと微笑むサラが間髪入れず先生の水無月に肘を入れる
「ふっ?!」
緊張のほぐれたサラは先生の息の抜ける様な声を聞くとアリサにキッチリ首を決められているアルに近づき
「アルの猿~」
そう言ってにっこり笑った、その笑顔をアルは薄れて行く意識の中で見ていた
『あぁ…この人…ホントに殺す気だ…』
アルはアリサの胸で落ちた
「あぁ~絞まんないな~」
女性は、ぼやきながら艦長席の小さなテーブルに顎を乗せた
「クリス艦長~すいません、トイレ良いですか?」
若い操舵手が手を上げた、クリスと呼ばれた女性は渋々と顔を上げて
「今、自動航行中よね…行って良いよ、でも休憩から帰って来たばかりなんだから、ちゃんと済ませて起きないよ~」
そう言ってまたテーブルに顎を乗せた、操舵手は軽く頭を下げ、そそくさと出ていった、クリスはブリッジを見渡した、
『絞まる分けないか
私からして緩いしな…あっ、あの子寝てるな…』通信士の首が時折カクンッと折れ曲がるクリスは溜め息をつき
『テストパイロットの次は艦長代理ってか~、この作戦だって只のお迎えだもんな~』
今回クリスはサイド6へ亡命中の一行を新造船のテストを兼ねて航行中であった、一年戦争からティターンズと言う怪しげな組織が設立され連邦内部に不穏な空気が流れる中、ジオンの残党の反撃も一部に集中するに留まりサイド6への道程はここまで何事も無く、加えてクルーの大半が若い新人であり、育成目的の実地訓練を兼ねてい為、初めての緊張感は有るもの
『遠足みたいだな~』
極地で戦う仲間に申し訳ないと思いつつ和やかな艦内の雰囲気にぼんやりしていた、すると
「クリス艦長!何をやってるんですか!」
そう怒鳴りながら一人の女性が先ほどの操舵手の耳を引っ張ってブリッジに入って来た
『げっ
先生だ…』クリスは作り笑いをして
「プリシラさん~お休み中だったんじゃ無いですか~?」
ご機嫌を伺うように尋ねた
「こんな状況じゃ、おちおち寝てられません!」
そう言って操舵手を戻るよう促す
「実地訓練中ですよ!もう少しシッカリして下さい!」
至極最もな言葉にクリスは
「すいません…」
カクンと頭を下げた
プリシラは更に続けた
「この船は、まだまだ完成していないデリケートな船何です!もう少し気を使って頂かないと、何かあったら困ります!」
プリシラはアナハイムから出向してきた技術者であり、クリス達が乗船する船は連邦政府に納品する前でまだ所有権はアナハイムにあった、つまり船の全権はプリシラにありクリスは御飾りの様な物だった
「今回、軍の要請でお貸ししていますが 、目的はあくまでラヴィアンローズでの最終調整です、それまで船の舵はキッチリお願いしますね!」
そう言い残すとブリッジを出ていった、しんと静まり返ったブリッジで操舵手が呟いた
「あの…すいません」
「良いのよ…気にしないで…」
そう言ってまたテーブルに顎を乗せた
『うぅ…この年で本気で怒られた…だいたい何で私が艦長なのよ~』
情けない気持ちでクリスは少し泣きそうになった
アル達はコロニーに戻っていた、最初コロニー側は入港を渋っていたが連邦からの要請とジオンの攻撃を退けた事で一応の危機は去ったと判断して入港を許可した、だがサラ達のモビルスーツはOSの電源を切られた上、機体を黄色いテープでぐるぐる巻きに去れていた、コックピットの入口には《許可なく使用するべからず!》と貼り紙か張ってある
「うぅ~私のザクが~」
アリサはモビルスーツの前に立ち尽くしていた、その横でサラはアルと博士が変なモビルスーツを船から下ろす作業を見ていた
「よく見ると可愛いな…」
そう言ってアルに近づき
「ねぇアル、コレ名前は何て言うの」
サラの問いにアルは困った様に答えた
「ぼ…ボールガンダム…」
すると博士が横から顔を出して自慢気に
「略してボルダムじゃ!」
と話した、
「ふ~ん…」
サラはチラリとアルをみやり
「センス無いね」
とキッパリ言い放った、その言葉にアルは苦笑いするのだった