そこで、フォームから見て個人的な意見を書きたいと思います。
横山1
セットからの投球です。
横山2
ちょっと頭が前に出過ぎているように見えます。頭が前に出ると球の出所が見えやすくなるので、ボールの威力の割に打ちやすい投手になります。また、沈み込みが少なく、ステップした左足が伸びたフォームになっています。ここは評価が大きく分かれるところです。メジャー式の投げ方と言えばそうなんですが、日本人は嫌うタイプの投げ方です。
横山3
左足が完全に伸びています。ここからうまく左足を軸にし、一塁側に倒れる動きがスムーズなら良いです。このアングルでは分かりにくいですが、横回転で投げる投手なので、一塁側に倒れるのは沈み込みの浅さとも一致します。いわゆる腰の回転を使って投げるタイプならこのフォームでも良いです。
横山4
完全に一塁側に流れた形でのフィニッシュです。日本人には少ないですが、メジャーではよく見るフォームです。
横山5
特に気になるのはここですね。一塁側に流れる動きで来ているのに、ステップした足のつま先が三塁方向を向いています。左肩の引きで球速を稼ぐタイプのようにも見えるので、その動きとも矛盾します。力の向きが逆になるので大きなロスを生みますし、体への負担も大きいので故障の不安もあります。
横山6
最後は一気につま先を一塁側に向けています。真っ直ぐステップしてもっと無理のないフォームで合理的に投げられれば良いと思います。
全体として修正する部分が多いフォームです。日本式かメジャー式のどちらに修正するのかは分かりませんが、どちらにするにせよ合理的で無駄のないフォームにして貰いたいです。逆に考えれば、未完成のフォームでかなりのボールを投げているので素材は素晴らしいと思います。個人的には、フォームを早く固められれば即戦力、時間がかかれば素材型で来年以降だと思っています。佐々岡コーチの手腕に期待です。