時の流れとして見たら2019年は、もう3か月半も経ってしまっている。

これから先の人生として考えた場合の話しで早すぎる脱サラをして東京に飛び出してしまった僕は、それからと言うもの「毎月」ライブ日程を組み歌とギターに励み届きもしないコトバを吐き出していた。

駆け出しの頃はそう、吐き出していただけだった。

そんな数年を過ごしていたから何ヶ月も、、、正確には3ヵ月もライブ日程が空くなんてことは事務所に入る前の無所属の頃は一度もなかったわけだ。

 

なんかすごく日々が長く感じた。

歌っていた事なんて忘れるぐらいの時の長さを感じながら、でも確かに忙しくとてつもなく疲労した日常が僕を蝕んでいた。

けど本番が近づけば時の流れの早さを実感して、残酷な現実を突きつけられ不安とか絶望みたいな思いに駆られるわけだ。

 

僕のライブを心待ちにしてくれる人なんて居るのかな。

 

時が迫れば迫るほどに、そんな寂しい事を考えてしまう。

でもさ、ステージに立ったら夢を披露するわけでしょ?

会場に居合わせたオーディエンスのそんな疲労した日常を忘れさせる夢のステージに連れて行くのがプロってもんだ。

2019年、僕にとっての初ライブ。

これほどまでに時間を空けてステージに立つのは新鮮だった。

上京してきてから間髪入れずに吐き出してきたから。

でもその頃の僕はもう居ない。

ちゃんと伝えなきゃ。吐き出すのではなく紡ぎ出すように。

それでね、やっぱり思ったんだ。

 

あ、俺、、、やっぱりステージに立って歌いたい。

これ、やりたい事だ…

 

そう思えた。

その気持ちが無くなってしまったのかと思うぐらい長く感じた時の流れ。

でもそうじゃなかった。

 

終演後、物販席で珍しく僕に話しかけてくれた人が僕がこれまで音楽活動してきた軌跡とも言えるべきCDと言う名の作品。

全て買ってくれた…

4作品。

ああ、、、駄目になりそうってあきらめかけた時に限っていつも手を差し伸べられてきた。

路上ライブに奮闘していた頃のように。

 

 

もっと、もっと!!!!

僕の歌を多くの人に聴いてもらいたい。

 

 

その気持ちが溢れ出てしまった。

その為にはどうしたら良いのだろうか。

興味を持ってくれた人に実際に足を運んで頂くためにはどうしたら良いのか。

「聴きたい」と思って貰える歌を歌うしかない。

諦めかけた時に、そのまま諦めるか

涙を拭いて進むか、今がその分岐点なのかもしれない。

 

 

歌についても嬉しい言葉を頂戴した。

僕の楽曲に『ひと夏…』と言う夏の終わりの歌があるのだけれど、その曲から「香りがした」と言ってくれた人がいた。

耳鼻科に行きましょうなんて野暮なツッコミしないでください。

僕の歌から香りがするなんて、要は五感に訴えかけることが出来たと解釈できる。

嬉しかった。本当に嬉しかった。

僕の音楽活動がやっと動き出した…

そんな気持ちです。

応援してくれている方、ありがとう。

けどやはり直接聴きに来てもらいたいです。

目に見える応援なんてわがままで身勝手だけれど、俺やっぱりこの活動続けたいんです。

 

疲労の日常を忘れさせられるように僕は日々考えるよ。

 

 

 

-2019年3月16日、会場:川口キャバリーノで決行されたライブ『ホワイトアルバムvol.13』を終えて-