好き



強く求められるたびに

じゃあどうして?

悪いのは誰なの?

そう言って

あなたを困らせて。


それでも私の方がきっとたくさん困っていた。





何度も

静かに泣いた。


気付かれないように流した涙も

拭ってくれた涙も

全部とんでもなくしょっぱかったよ。





あなたのぬくもりも

あなたの匂いも

なんにも忘れてないけど


でも

もう

大丈夫。




あれは




だったのよね。




あの日のことを
私はあんまり覚えていない。
夏だった気がする。
駅前で待ち合わせて
いつの間にかラブホテルにいた。

「俺でいいの?」

って聞かれた気もする。
答えたと言えるほどはっきりしたものは示さないまま
キスされてそのままベッドに移動した。

11歳のときだったと思う。


結局激痛に顔を歪め,
なんにも悦びなんて知ることも無く

「お前じゃイケない」

と吐き捨てられ
そのまま取り残された。

痛む傷口を労りながら
泣きながら
そうやって帰路についた。

それからの私の性生活は
14歳までなにもなく
その後はめちゃくちゃだった気がする。

自分への当てつけのように
痛め付けた。
さんざん自分を汚した。


そして



たくさん



恋をした。





その度に、
「ごめんね」と思いながら
愛をいくつも諦めて来た。




汚れきった私を
どうぞみんな捨ててください。




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