今日は終戦記念日ですが今回は敢えて祖父から聞いた戦時中に関わったと言う幻の戦闘機キ号について掲載をします。戦時中、腕の良い家具職人だった祖父は家具会社の工場で零戦に搭載される木製の燃料タンクの製造に携わっていたそうです。その家具会社では軍の要請で戦闘機の疾風を木製に置き換えた機体を12機を製造して富山に送ったそうです。ある日、祖父は職人仲間と共に軍から呼び出しがされ極秘の試作機の製作を依頼されたそうです。その機体は家具に使用する頑丈な圧縮材木での機体の製作でした。詳細は聞けませんでしたが設計は木製に置き換えた疾風の物を転用したのかも知れません。キ号と名付けられ試作がされる事に成ったそうですが、木製の機体の名前がキ号とは偶然なのか軍にも洒落が分かる方が居たのか解りません。しかし祖父を始め製作に関わった家具職人の皆は非常に重い圧縮材木で造った機体が飛ぶのか疑問を持ちながら命令なので仕方無く製作をしたそうです。完成したキ号は各務原市の空港に運ばれ試験飛行がされる事に成り祖父も立ち合う事に成ったそうです。試験飛行には軍の偉い方達も来て見守りましたが重過ぎるキ号は滑走路を機体を揺らしながら走るだけで全く飛ぶ事が出来無かったそうで軍の関係者は皆が落胆していたそうです。結局、使い物に成らないキ号は直ぐに解体処分がされ関係者の全てに口止めがされ関係書類も全て焼却処分がされたそうです。その後しばらくして終戦を迎えたそうですが、それまで駐在していた軍の将校は真っ先に姿を消したそうです。この話は祖父が晩酌をしながら語ったので私も半信半疑でしたが後に僅かにキ号の資料を隠し残した物を持つ方が居て他のキ号に関する資料を探している事を市民時報で知りこの話は事実分かり改めて驚きました