飛騨高山にﾘｯｸﾍﾞ･ﾍﾞｰｶｰのﾃﾞﾋﾞｭｰ作､健在なり

毎週紹介している留之助商店の展示品から今回はSFX映画の特殊造形の第一人者ﾘｯｸﾍﾞ･ﾍﾞｰｶｰのﾃﾞﾋﾞｭｰ作で1970年に公開された吸盤男ｵｸﾄﾏﾝ(未)に使用された蛸の現物を紹介します吸盤男ｵｸﾄﾏﾝは大ｱﾏｿﾞﾝの半魚人の舞台をｱﾒﾘｶの湖に移した内容の映画でかなり低予算の作品でした｡最大の違いは捕まった子蛸を取り戻す為に親のｵｸﾄﾏﾝが人間に襲い掛かる事とﾗｽﾄが違います｡この作品に若いﾘｯｸﾍﾞ･ﾍﾞｰｶｰが参加をしてｵｸﾄﾏﾝの着ぐるみと子蛸を製作を担当しています｡今度紹介の蛸はその時の子蛸です
ｱｯﾌﾟです｡日本で蛸といえば赤系統の色ですがこの蛸は緑系統の色に成っています｡造形は非常に丁重で細部も良く出来た物で眼は透明な物に裏から書き込んだ物を嵌め込んで有ります
裏側です｡吸盤も細かく造られています｡良く見ると解ると思いますが脚は根元では無く途中で枝分かれして8本脚に成っています｡また下面に在る口にはｸﾁﾊﾞｼが無い等の独特の解釈がされています｡この蛸は留之助商店の店主の中子真治氏がﾊﾘｳｯﾄﾞで映画ｼﾞｬｰﾅﾘｽﾄとして活躍していた時にﾘｯｸﾍﾞ･ﾍﾞｰｶｰからﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄされた物と聞いています(協力･飛騨高山留之助商店本店)