ボーカル大友康平(50)が単独で活動するロックバンド、ハウンドドッグが2日、通算50回目の東京・日本武道館公
演を行った。前所属事務所と元メンバーから訴訟を起こされる騒動の中、声量は衰えることなく歌い切った。騒動の詳
細は語らなかったが「1歩ずつ前へ向かって歩いていく」と語った。
50回目の武道館は、メンバー5人の離脱に加え、元メンバー鮫島秀樹(51)蓑輪単志(46)から、前所属事務所か
らの2件の訴訟を抱える中で行われた。大友は満員のアリーナ、スタンドのファンに「『客が集まらず、武道館公演は中
止になる』なんて(夕刊紙に)書かれたけど…。こんなに集まってくれてありがとう!」とあいさつし、困難な現状をギャ
グにした。
実は「心労で声が出なくなった」とうわさする音楽関係者がいた。1曲目の「アンビシャス」で一蹴した。5曲目の「キス
・ミー・パラダイス」で音響がダウンし、数秒間マイク音が出なくなるハプニングに見舞われたが、客席から大合唱のア
シストを受けた。その客席から、この春解雇した元メンバー橋本章司(50)八島順一(50)が見詰めているのは、事前
に知らされていた。
83年11月、ヒット曲もないまま初めて武道館に挑むと、チケットを手売りするファンまで現れた。超満員の客席に「奇
跡みたいだぜ」と叫んでから23年が経過した。「初めてのときは、新婚初夜のようにドキドキした。こういう形で50回目
を迎えた。いつも、もがき苦しんで迷いながら道を選択してきた。後悔はない。1歩ずつ前を向かって歩いていく」。
節目はいつもロックの殿堂だった。初武道館の直後、3人のメンバーチェンジを行った。武道館の年間公演数を更新し
た87年の11公演、90年の15公演で「ライブ王」と呼ばれた。昨年の武道館は6人で活動する最後になった。そして5
0回目は1人。元メンバーは6人で活動再開を希望しているが、決意を変える気配はない。亀裂は深いのだが、知人に
はこうも漏らしている。「やっぱり、八島はいい曲書くよなあ」。蓑輪や八島が作曲して、大友が作詞してきた数々の曲
は憎めない。ハウンドドッグの歴史は続く。
(日刊スポーツ) - 9月3日9時51分更新
ハウンドドッグ50回目の武道館公演で熱唱する大友康平(撮影・長谷川元明)








