病人・スフィンクス、10年ぶりの“治療”本格化
【カイロ=長谷川由紀】ユネスコの世界文化遺産に登録されているカイロ郊外ギザの大スフィンクスの修復作業が、本格化している。

 約4600年前に作られた人面獣身像は、石灰岩製で全長57メートル、高さ20メートル。前回の修復は、1997年に終了したが、その後、風化などで首や胴体部分が削り取られて損傷したため、エジプト政府は今年3月、約10年ぶりに修復を始めた。

 首と胸の修復がほぼ終了し、今は胴体部分にとりかかっている。作業用の足場やスフィンクスの背中に上った職員が、石灰と砂を混ぜたモルタルを損傷部分に根気よく塗りつけていく。ただ、30度を超える暑さで、モルタルがすぐ乾燥してしまうため、比較的涼しい朝しかできないのが悩みだ。1時間程度しか作業できない日もある。修復終了予定は約2か月後。
(読売新聞) - 5月20日14時59分更新