今年触れたものの中で、特に心を動かされた名作を紹介します。
第3位:鹿の王
(上橋菜穂子 著)
なぜ私はこの名作をコロナ禍の前に読んでおかなかったのか(2019年は読書どころじゃなかったからなぁ……。)。
上橋菜穂子先生の作品は『獣の奏者』シリーズと『精霊の守り人』を中学時代に読んでいたのですが、『鹿の王』が個人的に「圧倒的におもすれ~」と思います。パンデミック対策を阻む戦争の遺恨や宗教に対して、医学はどこまで踏み込めるのか……テーマは重たいですが、続きが気になりすぎてあっという間に下巻も読了してしまいました。あとホッサル×ミラルに夢を抱かずにはいられない結婚しろ
外伝の『水底の橋』は年が明けてから読もうかなと思います。
第2位:進撃の巨人 The Final season
完結編
※画像は拙作です
リンホラが主題歌2曲書きました!!!!!!!!
……というのもあるんですが、進撃原作厨から見ても完璧なアニメ化でびっくらこいたし普通に泣きました。エレンの心情が補完されていたのがよかった……。
やっぱり進撃の巨人はいいな。エレン・イェーガーを「よくがんばったな」つって抱きしめてやりてぇよ……。
ちなみに、今年は下の弟に進撃を履修させることに成功しました。
一緒にリンホラの進撃の軌跡ツアー見たりね、楽しかったですよほんと……。
ロック畑の人間である下の弟もしんせきを興奮しながら見てくれてぇ……。
ゑ?あの伝説のライブが、アマプラで見放題!?!!?
第1位:ミギとダリ
(佐野菜見 著)
性癖破壊力:SSの怪作です。
なんというか……作者の前作『坂本ですが?』はシュールなギャグでひたすら笑わせてくれたので、ここまでミステリー/サスペンスしてる作品を描ける人だったのか……という畏怖が先行しましたね。
いい意味でめちゃくちゃなんですよこの作品!!!
何なんだよマジで……何食ったらこんな漫画が描けるんだよ!!?!?
アニメもすげーよくて……「そうはならんやろ」な動きがヌルヌル再現されており、原作の勢いを殺さずそのまま動かしているのマジ、すげー……。アニメ坂本は原作の異常なスピードにアニメーションが若干追いついてなかった感あったのでアニメ含めて坂本超えてます。
アニメオリジナルの描写も原作から世界観をさらに膨らませてうまく1クールにまとめてくれてほんとによかったなぁって……フリーレンやシャンフロの陰に隠れてしまったのが本当に悔しい。個人的に2023年秋アニメの覇権でした。ずば抜けて面白かった。
そんな漫画界のスーパーイカレ作家・佐野菜見先生ですが、今年の8月に惜しくも36歳の若さでお亡くなりになりました。なぜ才能ある人ほど早くあの世に行ってしまうのでしょうか……新作の構想もあったということで、佐野先生の大ファンとしては今でもさみしくて仕方ないです。
先生の「(物語に救われた)ニンゲンは物語を通して誰かを救う宿命があるのかもしれないねぇ」という言葉、一作家志望のニンゲンとして心に深く刻み付けておきました。この作品からもらったパワーで、まずは自分を救いに行こうと思います。
イカれつつも温かい作品をありがとうございました!!!
番外編~メギド72~
メギドくんは今年も相変わらずメインストーリーがバチクソ面白かったんですが、今個別記事を書いている最中なので今回はあえてランキングから外しました。
しかし、どうしてもあるシーンが最高すぎて忘れられないので紹介します。
全人類がメギド72をプレイすれば世界が平和になる……とまでは言いませんが、今の世界に必要なものがここに詰まっていると思います。
来年も良き作品たちに出会えるといいですね、ハム太郎。
それでは、よいお年をお迎えください!