山元加津子さんこと かっこちゃんの講演を聴きに行って来ました。

かっこちゃんは元は特別支援学校の教師をされてたのですが、現在は作家活動

や講演や色んな物をご自分で作るという生活をされています。

 

最近の活動の様子やら伺った中で私が一番心に残ったのは、2009年に同僚の

教員宮プーこと宮田俊也さんが脳幹出血で倒れられて一生そのままの植物状態で回復の

見込みが少ないと診断を受けたお話です。

 

ロックトイン症候群「閉じ込め症候群」初めて聴く言葉でした。

「閉じ込め症候群」とは、意識はあるものの、体が完全に麻痺して動かせないので

意思伝達したくてもその術を持たない状態のことです。

 

宮プーさんは 病院のスタッフの方々や周りの方々のおかげで回復はされてきても

意識が戻らないと言われていた中、かっこちゃんは宮プーさんには意識があると信じて

意思疎通の仕方を二人で模索され、現在は意識も戻り、意思疎通装置やスイッチを工夫され

意思を伝える術を得られて、日々リハビリをされています。

(詳しい状況は下記ブルーのサイトに繋がります。をクリックしてください。)

 

白雪姫プロジェクトとは(頂いたプリントより転載)

 

 病気や事故のために、意識が無く、これまで回復の見込みが少ないと言われる人たちが

世界に何十万人もいるといわれています。

その方たちは、これまで、ベッドで長い間寝たままの生活を送ってこられました。

 

 けれど意識を取り戻し、食べる、思いを伝えるなどの生活行動を取り戻すための方法が

あることがわかってきました。

 白雪姫プロジェクトは、回復の方法や、それにつながる意思伝達の方法、口のケアや、

口から食事をとること、リハビリの方法、介護の方法などの情報を集め、そしてそれを

広めるプロジェクトです。

 

 私たちは、「誰もが思いを持っていて、回復する可能性がある」ということがあたりまえに

なっていく世界をめざします。

 白雪姫は王子様の愛によって、目覚めることができました。

白雪姫プロジェクトは、そんな愛でいっぱいのプロジェクトです。

 

 

ここをクリックしてください。白雪姫プロジェクトのサイトに繋がります。

 

 宮プーさんにとってコミュニケーションがとれないというのは、本当に辛かったそうです。

コミュニケーションがもうとれないと思われている方でも、もしかしたら意識があるかも

知れません。というよりも、自分の経験上、気持ちは絶対あるはずです。

ご家族や友人、知人の方で、意思疎通ができないと思われている方がいらっしゃいましたら

語りかけてみてください。

そして、もし気持ちが通じたら、あらゆる手段、方法で意思をくみ取って下さい。

僕の事例は決して奇跡ではありません。 と宮プーさんは仰っています。

 

 

(頂いたプリントより転載)

「思いがあるのに伝わらない状態」なんて、一分一秒も嫌なんです。

特別支援学校に長くいて、子供たちが教えてくれたことは、意識がないように見えても、

実は、すべての人に思いがあり、全部わかっているし、聞こえているし、見えているということ

でした。そして、もうひとつは、人間の体や脳にはものすごい回復力があり、あきらめなければ

思いは伝えあえるし、きっと回復していくんだということでした。

それは間違いがないことだと私は思っています。

 ところが残念なことに、それはまだ、一般常識ではないのです。私は情報がないために、

知らないというただそれだけの理由で、思いが伝えあえなかったり、回復をあきらめなければ

ならない方がおられることが嫌なのです。

 どうかみなさんのお力で、「白雪姫プロジェクト」をすすめていただきたいです。

そしてみんなが笑顔でいられますようにと心からお祈りしています。

 

以上です。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。