プロポーズ

優side

今日は美紀の誕生日。

まだプロポーズの言葉を考えてない。

レストランに入ってからも考えっぱなしで…上の空。


俺は一つ決めていたことがある。
出逢った場所、そして告白して付き合い始めた高校でプロポーズすること…

高校に着いて、美紀が何か俺に話しかけている…

上の空の俺には聞こえなくて…曖昧に相槌をうっていた。



俺と一緒になってくれ…いや…普通すぎか…一生俺のそばにいてくれ!ん~いまいち…同じ名字に…いや…古いな…ん~よし…これだと思いつい、“うん”と声に出していた。


すると…目の前には瞳に涙を溜めた美紀の悲しそうな顔…

えっ?なんで泣いてんだ?と思ったと同時に、美紀に頬を叩かれていた。

「え?美紀?」
美紀はそのまま走り去った。

えっ?ま…待ってくれよ…俺…まだプロポーズしてねぇ…


俺は美紀を追うように走った。



「美紀~。美紀!」
叫びながら俺は夢中で一緒に来た坂道を一人で走った。坂道を降り終え、歩道を渡ろうとしたら左側から車線からはみ出て走ってくる車…。


嘘…だろ?まだ…俺…美紀に…プロ…ポーズ…して…ねぇのに…