こんにちは
女優のタマゴ・なつみです
先日、ひとり映画に行ってきました。遅くなりましたがそのレポをお届けします。
今回のレポはネタバレ満載です。
新宿三丁目のマルイ内、新宿バルト9で上映されている
『蛮幽鬼』
に行きました。
演劇に通じている方なら気付かれるかもしれません。今作品は、2009年10月に公演された作品です。
ん?演劇を映画館で観るとは??
皆さま、「ゲキ×シネ」というものをご存知ですか?演劇を映画館で楽しめるよう、舞台作品をデジタルデータで録画・編集し、全国の映画館で放映するというエンターテインメントが「ゲキ×シネ」です。
『蛮幽鬼』は見逃してしまった作品です。大好きな堺雅人さんが出演されているので観たかったのです。
主演は上川隆也さん、堺雅人さん。他には稲森いずみさんや早乙女太一さん、橋本じゅんさんなどが出演されています。
観劇してみて…ホントに演劇観てるみたいです!!ものすごい迫力です。
劇場ではアップで見れない役者さんの表情や、舞台装置、小道具などがリアルにみえて視覚は映画のよう。でも役者さんの演技とサウンドは舞台みたい。
視覚、聴覚、すべてでアプローチしてくるカンジ。
これはひょっとすると、遠くの席からみる演劇よりもよっぽど楽しいかも!?
大掛かりな舞台転換や立ち回りシーン、体感する熱気や狂気のようなものは生で観た方がいいかもしれませんが、映画館という空間でみることで作品を独り占めしているような気がしてきます。
飲食しながらゆっくり見れるのも良いところかも。
『蛮幽鬼』の内容について書いてしまいます。
あらすじは、遥か昔、小さな島国から大国の蛮教(宗教)を学ぶために渡海した4人の若者たち。
帰国間近にして、仲間によって親友殺しの無実の罪を被され貶められた伊達土門(上川隆也)は、決して脱出することのできない監獄島に流されてしまう。
裏切った仲間への復讐を生きる糧として脱獄を図りながら、十年を牢の中で過ごしていた。
その監獄島の地下には、人間とは思えない凶暴な殺人鬼《サジと名乗る男》(堺雅人)が捕らえられていた。
土門は闇の友人サジから、復讐の道を進めと囁かれ、共謀しついに脱獄に成功する。
裏切りの仲間への復讐を果たすため、島国へ帰った土門の前に立ちはだかるのは、かつて将来を誓いあった親友の妹、京兼美古都(稲森いずみ)だった―。
『蛮幽鬼』は、デュマ作の『モンテ・クリスト伯』(巌窟王)がモチーフとなっているそうです。
劇団☆新感線の座付き作家・中島かずきさんが脚本、演出はいのうえひでのりさんです。
私は堺雅人さんの舞台演技がみたくて映画館へいきました。ふだん、映像の中でみる堺さんの演技は実に穏やか。それが、あんな大きな劇場ではどう化けるのか見たかったのです。
幕が開いて、まず上川隆也さんの演技に圧倒されます。
マジかっ!のっけからこのテンションと迫力!?三時間も持続するのか・・・
なんて、実に低俗で失礼な感想しか浮かびません笑
しかしさすがは一流の役者さん、上川さんの圧巻の演技は終演まで続き、作品に引き込んでくれました。
堺雅人さん演じる《サジ》が登場するところから、物語が転がり始めます。
スッと登場し、舞台上でも上品な演技と微笑みを見せてくれます。
やっぱり堺さんはこういった演技なんだなぁなんて思っていると、ジワジワと効いてくる。
堺さんの存在が作品中でとても重要ということもありますが、その落ち着いた雰囲気と微笑みがジワジワと恐怖と存在感を帯びてくるのです。
上川さんの演技がストレートなら、堺さんはジャブのようなもの。
堺さんがすごいのは、ハードな立ち回りシーンでも決して微笑を崩さないこと。
いったいどうなっているのでしょうか。
《サジ》は殺し屋のプロなので、そのくらい余裕があったほうがいいのかもしれませんが、相当キツイと思われます。
あと、早乙女太一さんの殺陣はすごく美しいですね。宙を舞っているように立ち回る。
一流の役者さんというのは、本当にすごいです。
役者の端くれとして圧倒されてばかりです。
観終わると、やっぱり「やられた」という脱力感とトリハダ。
良い作品にまたまた出会いました。
「ゲキ×シネ」は¥2500ですが、こんなに良い作品をこんなに安く見させてもらっていいのかと思いました。
本当に勉強させてもらいました。どれくらい努力すれば、あんな風に一流の役者になれるのだろう。
新たな目標を持たせられた作品でした。いつかきっと、目標を現実にしてみせますょ。
さぁ、努力、努力!!