国は、

500人の看護師を五輪に派遣せよ

と、看護師たちの労働組合(看労連だったと記憶)に言ってきたのだとか。

 

オリンピックって・・・一体、何なのでしょう。

 

「国が一体となって盛り上げる」

という、その機運が、正直時代遅れで

気持ち悪い。

 

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教育の失敗?なんでしょうか・・・

 

「オリンピックをみんなで応援しよう」の押し付けって。

 

現代は、「個」の時代、でしょう?

 

みんなそれぞれ、自分の好き勝手に生きている、

いや、(自分の)「我」がまま、の嗜好・思考で

日本なんて特に、東京で路上飲みが可能だった

ほんの数日前まで可能だったという・・・

能天気で平和な国、なんでしょ?

 

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日本は、今や、個人主義国です。

そこに、他者への思いやりは、無とまではいかなくても

希薄、ではあります。

 

そして・・・他人を敬う教育をしっかりしている家庭は

親の教育レベルが高く、頭も心も両方鍛えられているのか、

その子も同じ環境で育って、やさしく賢い子になる可能性が高い。

 

(私が国語の指導をしてきた、名古屋という中都市の一例ですが)

古き良き時代に存在した、「清貧」な子供・親は・・・今、どれだけ存在するのか。

残念ながら、それは、普通ではなくなった。稀になった・・・

 

ほとんどは、日本の教育(名古屋の教育環境)の場合

在籍・通学している学校のレベル=質になっており、

鍛えられた脳は、思いやりある心につながり

一方でほったらかしや、「自由が良い」と放任主義で育った子供だと

よほどの例外でない限り、自主性のある賢い子供に育ちません。

 

かつて日本は、「しっかりと叱る」誰かがいたから。

だから、頭の良し悪しに関わらず、心が育っていった。

 

でも、今はどうかというと・・・

叱咤する大人が居なくなった代わりに、親のしつけがものを言うように。

親以外の祖母や近所の大人で叱る人が誰もいなくなれば、

全てが親の責任となり、教育の質を決める。

 

したがって、親の教育レベルが高く、論理的に考えられる力があれば

子どももそれに従って、頭だけでなく心も自然と高く育つことにつながる・・・

ことが多い。100%ではなくても。

 

だから、中学受験などに子供を向かわせる、教育熱心さがある

そうした親は、子供を甘やかさずに、諭しながら育られる。

逆に、感情でギャンギャン言ったり、ナマヌルイ対応しかできない

そういう親では、子供がずっと野生化したままで進化しない。

 

要は、そういう「進化できなかった子」が、

東京の路上飲みしていた子たち、だったのだろうと。

 

 

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究極的には、「オリンピックで皆、力を合わせて頑張ろう!」なんて

時代遅れの思考しているということ自体、

私から言わせると、ナンセンス。

 

そして・・・さらに発展させて考えるならば

思考力が進化してない証拠。

 

「皆が歩調を合わせる」なんて、お馬鹿量産する教育を

日本はいつまで、続ける気なんでしょうね。

政府高官でも、こういう時代錯誤している人たちもいる一方で・・・

モラルや常識のない、夜の公園飲みする若者に象徴される、

「そもそも、教育自体がまともに行われてない」ような

教育環境下にいる(いた)ひとたちなんて、もっと悲惨かも。

 

 

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時代が・・・場所が・・・

 

「近所づきあい」が薄い、中規模以上の都市空間では

 

教育格差と家庭環境は、ほぼイコールになっている。

どちらかが低い、高いということは、これからほぼ皆無となってゆくだろう、と。

いずれ、田舎のほうも・・・

あ、でも、おじいちゃん・おばあちゃんがそばにいれば、

また違うのかな。

 

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ただ・・・こうした田舎の心が育つ環境は、

今後の日本で、どれだけ滅することなく、残ってゆくのだろう。

 

私は、田舎も都会も、その中間も・・・

どれかが良い、という肩入れする気は起らないけど。

社会現象として予想できるところは、

自分の考えとして、「こうなってゆくのだろうな」という想像は

常にしていたいと。

 

特に、教育については、単なる「どう教育してゆくか」に留まらず

日本、海外の国々・・・いろいろな場所の思想が伝わってゆく過程というか、

教育がどう社会の中で循環しているか、そして、今後どうなってゆくのか、

そういったことに思いを馳せていたい。

 

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心をより良く、ではなく、頭をより賢く、ばかり・・・

現代の子育てで親が説くのは、精神面の高尚さより

お受験成功の大切さ。  

教育格差が広がるなか、親と子にとって大事なことは

学習環境に恵まれること。

 

いかに自分の勉学する場所が快適か・・・それが優先されること。

小学生時代の友達○○ちゃんと同じ中学に行く、ではない。

 

私は、中学受験をする生徒・保護者に接する前までは

「お金かけて、受験勉強の負担を強いてまで、

中学受験なんてする意味、どこにあるのだろう?」と。

 

ずっと長年思っていましたが、5年前から考えが変わりました。

名古屋市という、田舎すぎず、かと言って大都会とは違う

「そこそこ都会」な場所で塾を営んでみてわかりましたが・・・

 

区が変わると全く地域の教育環境が変わるのに驚き、

さらに、私立校にもランク・教育レベルがさまざまで。

名古屋市においては少なくとも、市内に多くの学校があります。

私立・公立の両方が小学校から存在し、一市内に16区あるので

中学受験となれば、公立校だけでも相当数から選べる、という環境。

 

同じ県内の田舎市出身の私からすると、

市内に高校は2校しかなかった環境と比べると・・・

それはもう、名古屋市の公立中学・高校の数は雲泥の差。

 

そして・・・

 

当然の結果として、

 

教育レベルはそのまま、大学入学先に直結。

 

そこをわかっているのが、名古屋のママたち。

 

だから、中学受験で「良い教育」をしてくれる私立中学を選んで

子どもを、何とかそこに行ってほしいと・・・親が切に望むんですよね。

 

そういう、教育の質の格差が同じ市内で存在する、名古屋市。

その事情がわかってくると・・・私が親だったら、と仮定するなら

学校に集まる子供の質が似かよっている地域だと、

やはり、(東京の路上飲みする若者に育つような)

精神性も偏差値もどちらも低そうな子ばかりいる学校より

両方ともある程度、高いレベルの集団を選ぶだろう、と。

 

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私の教育観なんて、ちっぽけなものですが・・・

 

ここで言わずにはいられない。

 

今日はとにかく、看護師の人たちが、オリンピックの犠牲にならぬよう

その祈りを込めて。

 

しかし・・・

 

オリンピックで、無理矢理「皆さん、応援しましょう」的な、

本来、応援するもしないも自由なはずの思想を、押し付けられるのが

おかしいと、なぜ気づけないのか・・・。

 

看護師さんのことば、ではないですが・・・

 

 

オリンピックよりも「命」、ですよ。

 

一番大切にすべきは!!!